Porsche

アーカイブ 2004


ポルシェ コンサルティングが創業10周年

実践的なソリューション提案により経営コンサルティング業界上位25社に仲間入り

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)が全額出資するポルシェ コンサルティングGmbHが、11月12日に創業10周年を迎えました。

ポルシェコンサルティングの設立はポルシェAGにおける経営再建の成功と緊密に関わっています。ポルシェAGは1990年代初頭に、創業以来最大の危機に見舞われていました。そこでポルシェAGのCEO、Dr.ヴィーデキングはトヨタの元社員をツッフェンハウゼンの本社にコンサルタントとして招きました。「カイゼン」の考え方を導入し、ポルシェの効率と生産性、生産のフレキシビリティーをできるだけ短期間に高めようとの狙いからでした。

Dr.ヴィーデキングは、「経営再建努力を通じてユニークで貴重なノウハウを蓄えることができました。そこで、かつて自分たちが日本人の知恵を借りたように、自分たちの経験をステップに他社に経営アドバイスを行ってはどうかという構想が持ち上がったのです。」ポルシェコンサルティング設立に至るまでの経緯を、このように述べています。

発足間もないコンサルティング企業に課せられた最初の重要な仕事は、ポルシェのパートナーとなるサプライヤー企業に対する、長期的取引関係の確立に向けての体質改善指導でした。ポルシェ コンサルティングは設立当初からはっきりした方針を打ち出しました。1998年からポルシェコンサルティングの専務を務めるエーベルハルト・ヴァイプレンは「私たちは常に、プロセスの最適化とコストの最小化を目指してきました。それこそが、ポルシェAGの再建を通じて学んだことです。最大の目的は、相手企業と一緒になって、シンプルな、追加投資を必要とせず、即効性のある費用対効果の高いソリューションを見つけ出すことです」と述べています。

コンサルタントチームはさまざまな専門分野の出身者から成る混成チームです。エンジニア、セールスパーソン、実務経験豊かな職長などで構成され、製品開発から仕入れ、生産、さらには流通に至るすべての付加価値創出チェーンをカバーすることができます。

ポルシェコンサルティングの成功は、たちまちシュヴァーベン地方の企業の「カイゼン」担当者の間で評判になりました。今日では、機械、電機、食品、建設、家具・什器など、多岐にわたる業種の企業がポルシェ コンサルティングの顧客として名を連ねています。1994年の創業以来、ポルシェコンサルティングが経営改善に手を貸した企業は150社以上にのぼります。そのほとんどはヨーロッパ、アメリカおよびアジアの企業です。

ポルシェコンサルティングは、小売りと金融サービス部門の経営コンサルティング活動にも乗り出し、成功を収めました。「ポルシェで確立された手法が銀行にも通用することを知って、正直なところ私たち自身驚いているところです。サービス業の分野でも自分たちの腕を振るえることが分かって、大いに意気が上がっています」とヴァイプレンは語っています。

ヴァイプレン専務はポルシェコンサルティングの将来を明るいものとして捉えています。「競争が熾烈化する中、伝統的工業国では特に中小企業を中心にコンサルティングサービスに対する需要が増加しています。そうした企業に私たちは、生産を低コストの国にまるごと移転することなく、自身の国で生産を続けるすべを伝授しているのです。」

経済が概して停滞状態を続ける中で、同社は1994年の創業以来2桁成長を続け、初年度は約170万ユーロだった売上高は、2003/04年度には10倍強の1,950万ユーロを記録しました。社員も現在では85名に増え、ドイツ経営コンサルティング業界の上位25社に名を連ねるまでに成長しています。

2004/11/24