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ポルシェカレラカップジャパン2023 第8戦(富士)決勝レポート

ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2023シリーズ第8戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で 2023年8⽉6⽇(日)に開催しました。

天候:曇りのち雨 路面:ドライ&ウエット 気温:28度 路面:37度(レーススタート時)

今シーズンのPCCJは全11戦で競われており、シーズン後半戦に突入した第8戦のグリッドは、前日の5日に行われた予選のセカンドベストタイムで決定された。総合(オーバーオール)のポールポジションはプロクラスの#60 小河諒が獲得し、2番手にはポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 佐藤巧望が続く。プロアマクラスのポールポジションは#10 MOTOKI、アマクラスのポジションは#88 Tiger Wuが獲得している。

グリッドにカップカーが整列する頃、富士スピードウェイ上空には雲が広がる。その状況下、9時20分にフォーメーションラップが開始され、再びグリッドにカップカーが整列するとレースはスタート。ポールポジションの#60 小河は、今日もスタートをうまく決めてトップで1コーナーを駆け抜けていくが、背後には2番手の#91 佐藤がピタリと着く。そして#91 佐藤は、1周目から積極的に#60 小河を攻めるが攻略しきれずにラインを外し、プロアマクラストップの#9 武井真司に抜かれ3番手に順位を落とす。しかし、2周目の1コーナーで#91 佐藤は再び2番手に浮上し、トップの#60 小河を追いかける。4周目に二人の差は0.195秒まで詰まり、5周目の1コーナーで#91 佐藤が#60 小河に仕掛けるが、ポジションは代わらず。そして6周目からは、コースの一部で雨が降り出したことで経験値の差が出てしまい、#91 佐藤のペースが落ち始めてしまう。結果、トップの#60 小河は#91 佐藤に10.002秒差を着けて、第2戦から7連勝で優勝を飾る。「今日は勝つことができましたが、1周目に佐藤選手とのバトルで接触してしまう場面もあり、PCCJの先輩として申し訳なかったと思っています。富士の佐藤選手は速かったので、勝てて良かったです」と、#60 小河はレースを振り返る。一方、2位となった#91 佐藤は「1周目から積極的に攻めていったのですが、攻略できなかったのが残念です。レース中盤からは雨が降り出して、ペースを上げられませんでした」と、悔しさを滲ませる。
プロアマクラスは、4番手グリッドの#9 武井が好スタートを決めてクラストップに立つ。その後は、前を行くプロクラスを追いかける速さも見せて、シーズン3勝目となる優勝を飾る。「スタートをうまく決められ、優勝することができ良かったです」と語る。2位に終わった#10 MOTOKIは、「スタートで出遅れてしまったのが痛かったですね。次の鈴鹿は、気持ちを切り替えて挑みたいと思います」と、次戦の巻き返しを誓う。
一方、アマクラスはクラスポールポジションの#88 Tiger Wuが好スタートを見せて、2番手以下を徐々に引き離していく。だが、雨が強くなっていた14周目の1コーナーでコースアウトを喫してしまう。なんとかコースに復帰するも、クラストップは#7 IKEDAとなる。しかし#88 Tiger Wuは、自分のミスを取り戻すため攻めの走りを見せて、ラストラップとなる15周目の1コーナーで#7 IKEDAをオーバーテイク。そのままゴールした#88 Tiger Wuは、「ミスで一時順位を落としてしまいましたが、最終的に富士で2連勝を飾ることができて本当に嬉しいです。」と喜ぶ。2位は#7 IKEDA、3位は#2 林 雅弘となる。

PCCJ第9-10戦は8月26日(土)、27日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催が予定されている。今シーズンは、これ以降の残り3戦すべてが鈴鹿での開催となる。この国際コースで、各クラスのチャンピオンを目指すドライバーが、どのような戦いを繰り広げられるのか注目したい。

2023/8/6