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新型ポルシェ911 S/T：911の60周年を記念する純粋主義の特別モデル

ポルシェジャパンでは911の60周年を記念して、ドライビングを最大限に楽しむための限定モデル、「ポルシェ911 S/T」の予約受注を8月2日（水）より全国のポルシェ正規販売店にて開始します。世界で1,963台限定生産のこの特別なモデルは、軽量設計と純粋なドライビングエクスペリエンスを提供します。これまで911 GT3 RSに搭載されていた386kW（525PS）の高回転エンジンは、初めてマニュアルギアボックスと軽量クラッチを介してそのパワーを路面に伝えます。

ポルシェAGのエンジニアたちはアイコニックなスポーツカー、911の60周年を記念するためにドライビングプレジャーを追求したピュアスポーツカーとして911 S/Tを設計しました。この特別記念モデルは、911 GT3のツーリングパッケージと911 GT3 RSの特徴を融合し、俊敏性とドライビングダイナミクスをユニークに兼ね備えます。911 S/Tでは911 GT3 RSの386kW（525PS）の4.0リッター水平対向自然吸気エンジンとクロスレシオのマニュアルトランスミッションが組み合わされており、徹底的な軽量設計と俊敏性とドライバビリティのために最適化されたランニングギアセットアップが互いを補完しています。車両重量はわずか1,380kg（DIN規格、すべてのフルードを含む）で、992世代の中で最軽量モデルです。オプションのヘリテージデザインパッケージは、1960年代後半から1970年代前半の911 Sのレーシングバージョンからインスピレーションを得ています。

エクステリアデザインには、ポルシェのグランツーリスモとモータースポーツのノウハウが組み込まれています。これは、曲がりくねった田舎道での走行を最大限に楽しめるように設計された、特に軽快で俊敏なハンドリングに反映されています。エンジンだけでなく、ホイールやブレーキも回転質量が低減されているため、特にダイナミックな応答性が保証されます。911 S/Tはドライバーの要求に瞬時に反応します。ステアリングの動き、アクセルやブレーキのあらゆる圧力が即座に精確に反映されます。911 GT3 RSとは異なり、911 S/Tの開発はサーキットでの使用ではなく公道での走行に焦点が置かれました。

この名称によって、911 S/Tは初代911の特にパフォーマンス重視のバージョンの後継であることを示しています。ポルシェは1969年に、911 Sに特別なレースバージョンを提供しました。社内では、これらの車両は911 STと呼ばれていました。シャシー、ホイール、エンジン、ボディの変更により、加速、ブレーキング、トラクション、コーナリンググリップが大幅に改良されました。大型スポイラーやその他の空力補助装置は、これらのモデルにはまだ使用されていませんでした。新型911 S/Tは、初代911 S（ST）のスピリットを受け継いでポルシェ911の現行モデルに移し替えています。この記念モデルは、911 GT3 RSのエレメントと911 GT3のツーリングパッケージ仕様車のボディを組み合わせて、911 S/Tのために特別に開発された軽量コンポーネントで補完します。その結果、911 のモデルラインナップの中でもユニークなドライビングエクスペリエンスが実現しました。

フェンダーからクラッチまで一貫した軽量設計911 S/Tはとりわけ一貫した軽量設計により、特に俊敏でダイレクトなハンドリングをもたらします。フロントボンネット、ルーフ、フロントフェンダー、そして目立つインレットを備えたドアは、軽量の炭素繊維強化プラスチック（CFRP）で造られています。ロールケージ、リアアクスルのスタビライザー、シアパネル（リアアクスルの補強エレメント）も同様です。ポルシェはまた、この記念モデルにマグネシウムホイール、PCCBシステム、リチウムイオンスターターバッテリー、軽量ガラスを標準装備しています。断熱材の削減、リアアクスルステアリングの省略、パワートレインの軽量化により、911 S/Tの車両重量（DIN規格）はわずか1,380kgです。高速道路での走行にも最適化されたこの車は、マニュアル仕様の911 GT3ツーリングよりもさらに40kg軽量化されています。

ポルシェのエンジニアは、911 S/T専用に新しい軽量クラッチを開発しました。シングルマスフライホイールとの組み合わせで、回転質量が10.5kg軽量化されます。これにより、水平対向自然吸気エンジンの応答性が著しく向上し、息をのむようなスピードで回転数が吹け上がります。911 GT3よりもクロスレシオの6速マニュアルトランスミッションと組み合わせることで、911 S/Tの高回転エンジンはさらにダイナミックに即時性を発揮します。911 S/Tは、わずか3.7秒で100km/hまで加速し、最高速度は300km/hに達します。爽快なドライビングエクスペリエンスは、標準装備の軽量スポーツエグゾーストシステムが奏でる迫力あるサウンドスケープによってさらに高まります。911 S/Tは、ダブルウィッシュボーン式フロントアクスルとリアアクスルステアリングなしのマルチリンク式リアアクスルを組み合わせる唯一の現行世代911で、ダンパーとコントロールシステムもそれに合わせて調整されました。

911 S/Tのエアロダイナミクスも、サーキットではなく公道向けに最適化されています。標準装備には、展開式リアスポイラーのガーニーフラップ、20インチ（フロント）と21インチ（リア）の軽量センターロック式マグネシウムホイールも含まれます。一方で超高性能255/35 ZR 20タイヤが、車両のフロントで高レベルのメカニカルグリップを確保します。リアには315/30 ZR 21タイヤが装着されています。CFRP製フルバケットシートも標準装備です。追加料金なしで4way調節機能付スポーツシートプラスが装着可能です。インストルメントクラスターとスポーツクロノパッケージの時計は、クラシックなグリーンのポルシェカラーで仕上げられています。

911 S/Tには、オプションに専用のヘリテージデザインパッケージが用意されています。新しいエクステリアカラーのショアブルーメタリックとホイールリムカラーのセラミカは、特にエレガントなこのモデルの専用カラーです。ご要望に応じてドアに0から99までのスターティングナンバーとデコレイティブホイールセンターキャップを取り付けることができます。フロント、ハブキャップ、ステアリングホイール、ヘッドレスト、および車両キーを飾る初代911のクラシックなデザインのポルシェクレストが、911 S/Tの歴史的なルーツを強調します。インテリアには、クラシックコニャックにブラックのピンストライプをあしらった布製シートセンターが採用されており、伝統に敬意を払います。ツートンカラー（ブラック/クラシックコニャック）のセミアニリンレザートリムとエクステンデッドレザー仕上げ、パンチング加工が施されたRace-Texのルーフライニング、およびポルシェエクスルーシブマニュファクチャーのその他のエレメントもこのパッケージに含まれます。車両リアの“Porsche”ロゴと“911 S/T”モデルロゴはゴールドです。ヘリテージデザインパッケージの価格は2,622,000円（消費税込）です。

ポルシェデザインは、911 S/Tを購入されたお客様を対象に「クロノグラフ1 - 911 S/T」をポルシェセンターにて特別に販売します。軽量化のためにコーティングとブラスト加工を施していないチタンケースを特徴とするこの特別なタイムピースは、純粋主義の新型911スペシャルエディションの軽量設計の原則を徹底しています。クロノグラフの心臓部は、COSC認定とフライバック機能を備えたポルシェデザインWERK 01.240で、911 S/Tのマグネシウムホイールと同じデザインのローターで作動します。クロノグラフ1 - 911 S/Tの価格は2,054,800円（消費税込）です。

2023/8/2