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ポルシェカレラカップジャパン2014 - 合同テスト 富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2014年シリーズの合同テストを、富士スピードウェイ(静岡県)にて2014年3月4日(火)、5日(水)に開催いたしました。

3月4日(火)、 5日(水)、富士スピードウェイでポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の公式合同テストが行われた。今季を戦う全20台のうち18台が参加し、2日間で3セッションを集中的に走り込んだ。

今シーズンよりPCCJで用いられるマシンは、すべて新型のポルシェ911 GT3 Cup(Type991)に切り替わる。搭載される3.8リッター水平対向6気筒エンジンの最高出力は従来のType997よりも10ps向上し460psに到達。ビッグパワーを受け止めるためミシュラン製スリックタイヤはフロント、リヤともにワイド化された。そして、安全性をさらに高めるため新開発のバケットシートを採用。ブレーキシステムも耐久性を高めたものに一新され、カップカーとして初めてパドルシフトを採用するなどパフォーマンスと安全性能の両面が大幅に向上している。この新型カップカーは去年のポルシェモービル 1スーパーカップにて一足早く投入され、そして今シーズン、満を持してPCCJを含む世界のカレラカップシリーズへ一斉投入となる。

好天に恵まれたテスト初日の4日(火)、まずはPCCJオフィシャルドライビングアドバイザーの影山正美がコースチェックも兼ねて新型カップカーで走行。周回を重ねピットインした影山は「去年までのカップカーと比べるとコーナーでのスタビリティとスピードが大きく上がっている。ブレーキの効きや安定性も高くとても走りやすい。そして何といってもパドルシフトが採用されたのが良い。ブレーキングやコーナリング時にステアリングから手を離すことなく、ステア操作だけに集中できるのは大きなメリットだ」と、新型カップカーの進化を称賛した。

影山の走行に続いては、今シーズンの出場選手や第2ドライバーが次々とコースイン。路面温度がかなり低くタイヤが暖まりにくいコンディションではあったが、午前と午後の2セッションを精力的に走り込み、#51の第2ドライバーが1分42秒656というコースレコードをマークした。このタイムは、前年の同時期に富士スピードウェイで行われた合同テストのベストタイムを約2秒上まわるもの。今回はシェイクダウンでまだセッティングが完全には決まっていない状態だったが、それでも新型カップカーは格段の進化をタイムで示した。#51に続く2番手タイムは#3の第2ドライバー、そして#11の山野直也が3番手タイムを刻んだ。2012年以来のPCCJ参戦となる山野は「以前のカップカーと比べてスタビリティが高く、コーナリング速度が上がっています。ブレーキの制動力やコントロール性も素晴らしく安心して走ることができました」とコメント。その他の選手も一様にハンドリングとブレーキ性能の進化を高く評価した。

テスト2日目の5日(水)はあいにくの天気で、強い雨と深い霧により午前中のセッションは残念ながら中止に。しかし午後には霧が晴れ各車レインタイヤを装着してウェットコンディションのコースを走行した。降りしきる雨の中、#51に続くこの日2番手タイムを刻んだのは#78の近藤翼だ。去年、ルーキーながらチャンピオンクラスで小河諒に次ぐシリーズ2位となった近藤は「路面温度が低くタイヤが暖まりにくい状態でしたが、ウェットコンディションでの新型カップカーのフィーリングはとても良かった。完全なニュートラルステアで、どこまでも攻めていけそうな感じがしました」と、好印象を持ったようだ。

今回の公式合同テストでは新たに「PCCJスカラシッププログラムドライバー」と命名された、若手ドライバー育成プログラムのオーディションも実施された。そして、スーパーGTとの併催となる4月5日(土)〜6日(日)の岡山国際サーキットでの開幕戦には、オーディションを勝ち取ったスカラシッププログラムドライバー1名が#14号車からデビューを予定している。今年からポルシェカレラカップジャパンは、シリーズ登録を行ったすべてのドライバーが対象となって参戦全車の中のトップを競うオーバーオールクラスと、35歳以上の希望選手の中のトップを目指すジェントルマンクラスの2クラス制で行われる。

すべてが新しくなったカップカー、幅広い年齢層の選手が入り交じるハイレベルなエントリー、そして車検方式など世界基準の徹底化。2014年のPCCJはこれまで以上に面白く、エキサイティングなシーズンとなるに違いない。

2014/3/6