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ポルシェカレラカップジャパン2021 第11戦(鈴鹿)決勝レポート

ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区代表取締役社⻑:ミヒャエル・キルシュ)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2021シリーズ第11戦の決勝を、鈴鹿サーキット(三重県)で 2021年10⽉31⽇(日)に開催しました。

天候:曇り 路面:ウエット 気温:16度 路面:18度(レーススタート時)

今シーズンのPCCJ最終戦となる第11戦の決勝グリッドは、30⽇午前中に行われた予選のベストタイムで決定した。プロクラスは現在ランキングトップの#24 近藤翼がポールポジションを獲得。チャンピオン争いを4点差で追いかけるランキング2位の#60 小河諒は3番手スタートとなっている。プロアマクラスのポールポジションは#98 IKARI、アマクラスのポールポジションは#84 Masa TAGAが獲得している。なお、2018年から導⼊された現行のタイプ991第2世代の911 GT3 CupによるPCCJは今回が最後のレースとなる。

朝から小雨が降り続く中、全車レインタイヤを装着して10時5分からフォーメーションラップが開始される。ウエット路面となったため、各車ともコース上の路面状況をしっかりと確認して、全車が再びグリッドに整列するとシグナルレッドからブラックアウトでレースがスタート。ポールポジションの#24 近藤が好スタートを見せてトップに立ち、それを#31 上村が追いかける。3番手にはポルシェジュニアドライバーの#91 大草りきが浮上し、#24 近藤とチャンピオン争いを繰り広げる#60 小河は4番手から追い上げる展開に。トップ#24 近藤はペースを上げていき、4周目には2番手#31 上村と2秒918差までリードを広がる。一方、#60 小河は5周目のダンロップでようやく#91 大草を攻略して3番手に浮上。だがペースは思ったように上がらず、2番手#31 上村との差は広がっていってしまう。トップの#24 近藤はラストラップまで安定した走りを見せて、今シーズン5勝目の優勝を飾り、PCCJ史上最多の4度目のチャンピオンを決める。#24 近藤は「スタートをうまく決めて最後までトップをキープできました。そして勝ってチャンピオンを決められたのも嬉しいです」と喜びを語る。2位の#31 上村は「近藤選手を追い上げたかったのですが、今日は難しかったです」と語る。3位に終わった#60 小河は「思った以上にペースを上げることができませんでした」と悔しがる。結果、プロクラスのシリーズランキングは1位#24 近藤(208点)、2位#60 小河(200点)、3位#31 上村(182点)、4位#91 大草(144点)となった。

プロアマクラスは、クラスポールポジションの#98 IKARIがスタートからゴールまでトップを守りきり、ポールトゥウィンで今シーズン4回目の優勝を飾った。「自分の思った通りのペースでゴールまで走れて良かったです。でも今年もチャンピオンには一歩届きませんでした」と振り返る。2位は#77 浜崎大、3位は#25 内山清士という結果で、#25 内山の2年連続チャンピオンが決定した。「今日は無理せずゴールを目指しました。2年連続でチャンピオンになれたのはチーム全員のお陰だと感謝しています」と喜びを語る。プロアマクラスの最終ランキングは1位#25 内山(192点)、2位#98 IKARI(186点)、3位#77 浜崎(184点)となった。

アマクラスはクラスポールポジションの#84 Masa TAGAが1周目にスピンを喫して順位を落とし、代わってトップに立った#62 Kumaも5周目にスピンを喫して順位を落としてしまう。これで#36 Sky Chenがトップに立ち、そのままゴール。「仕事の都合で久しぶりのレース参戦になりましたが優勝できて嬉しかったです」と喜びを語る。結果、アマクラスのシリーズチャンピオンは#84 Masa TAGA(190点)が獲得し「参戦初年度でチャンピオンを獲得できて嬉しいですが、今日の結果は残念でした」と語る。ランキング2位は#62 Kuma(172点)となっている。

今回のレースで21年目の2021年PCCJは全日程を終了。来年からはワイドボディ仕様の新型911 GT3カップ(タイプ992)が導入される。4ℓの水平対向エンジンを搭載し、現行車両を25PS上回る375kW(510PS)を発揮する。このニューカップカーにより、PCCJは来シーズンも熱い戦いが繰り広げられるだろう。

2021/10/31