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ポルシェカレラカップジャパン 2020 第6戦(富士)決勝レポート

ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社⻑:ミヒャエル・キルシュ)とポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン 2020シリーズ第6戦決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2020年8月2日(日)に開催しました。

天候: 路面: 気温:26度 路面:35度(レーススタート時)

PCCJ第6戦が開催された2日は朝から青空が広がり、レーススタート時の気温は26度まで上がり、路面温度は35度。前日の1日(土)に行われた予選で記録されたセカンドベストタイムで決定したグリッドは、#24 近藤翼が今シーズン初ポールポジションを獲得。2番手は前日の第5戦で初優勝を飾った#60 小河諒、3番手は現在ランキングトップの#31 上村優太、4番手はPCCJ ジュニアプログラムドライバーの#20 石坂瑞基が着ける。また、プロアマクラスのポールポジションは第5戦と同じく#25 内山清士、アマクラスのポールポジションは#21 高田匠となった。

第6戦決勝は10時15分にフォーメーションラップが開始され、再び全車がグリッドに整列した後、シグナルがブラックアウトしてレーススタート。ポールポジションの#24 近藤は好スタートを見せてトップをキープしたまま1コーナーを駆け抜け、2番手は#24 近藤、3番手は#31 上村、4番手は#20 石坂と予選グリッドのままレースは進行する。実力伯仲のPCCJだけあり、トップグループの4台はほぼ同じペースで隊列を組み周回を重ねていく。しかし、レース中盤になるとタイヤが厳しくなった#60 小河のペースが若干遅れ、トップ#24 近藤との差が徐々に広がっていき、9周目には2秒以上になってしまう。逆に2番手#60 小河と3番手#31 上村の差は縮まり、12周目には0秒692に。そして翌13周目には#31 上村が#60 小河の背後にピタリと着ける。14周目のヘアピンで勝負に出た#31 上村が#60 小河のインに入ろうとするが2台は接触。#60 小河はスピンを喫して順位を落とし、#20 石坂が3位に浮上する。これで2位との差が広がった#24 近藤は、そのままトップチェッカーを受けて今シーズン初優勝を飾る。「ようやく勝つことができましたが、レース前半は小河選手が背後にピタリと着けてきていたので一瞬も気を抜くことができませんでした」と、#24 近藤は初勝利に安堵の表情を見せる。#31 上村は2位でフィニッシュするも、#60 小河との接触が危険行為と判定されて30秒プラスのペナルティを科されて6位に降格。これで#20 石坂が2位に繰り上がるが、「レース後半、タイヤが厳しくなってきた時の対処がまだまだなので、次こそは最後までトップに食らいついていけるように頑張ります」と、意気込みを語る。そして3位となった#60 小河は、「近藤選手を追いかけたかったのですが、途中からタイヤから厳しくなりペースをキープするのが精一杯でした」と、レースを振り返る。今大会の結果、ポイントランキングトップには92点の#24 近藤が浮上し、2位の#31 上村との差は6点となった。

プロアマクラスは、第5戦に引き続き#25 内山がポール・トゥ・ウインを飾る。「IKARI選手がずっと背後から迫ってきていたので、ミスをしないようポジションキープに集中しました。なんとか逃げ切って連勝を飾れて良かったです」と喜びを語る。0秒202差で2位となった#98 IKARIは、「最後まで勝負を諦めなかったのですが一歩及びませんでした」と悔しがる。3位には2017年以来4年振りの参戦となった#98 GO MAXが入った。一方のアマクラスは、今回も#21 高田匠がポール・トゥ・ウインを飾ったが、「一つのミスが順位に影響してしまうので、最後まで気を抜かずにレースに集中していました」と語る。

PCCJ第7-8戦は9月19日(土)、20日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)で開催される。ツインリンクもてぎでの開催は2013年シーズン以来7年ぶりとなり、新型コロナウイルス感染症の影響でシリーズカレンダーが変更されたため、この大会が今年最後の戦いとなる。なお、20日には悪天候でキャンセルとなった第4戦の代替えレースの開催が予定されている。ポイントランキングは接戦となっているため、PCCJ史上初となる1イベントでの3レース開催が20周年イヤーのチャンピオンの行方をどのように左右するのか注目される。

2020/8/2