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ポルシェカレラカップジャパン2019 第10戦(富士)決勝レポート

ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:ミヒャエル・キルシュ)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2019シリーズ第10戦の決勝を、富士スピードウェイ(静岡県)で2019年8月4日(日)に開催しました。

天候:晴れ 路面:ドライ 気温:30度 路面温度:38度(レーススタート時)

4日(土)に開催された予選のセカンドベストタイムで決定した第10戦のグリッドは、現在ランキングトップに立つPCCJジュニアプログラムドライバーの#19 笹原右京が今シーズン5回目となるポールポジションを獲得。2番手は2013年、2014年に2連覇を達成し5年ぶりのPCCJフル参戦となった#60 小河諒、3番手は逆転王者を狙う#31 上村優太となっている。ジェントルマンクラスは、#98 IKARIが第7戦から4戦連続となるポールポジションスタートとなり、2番手に#77 浜崎大、3番手に#25 内山清士と続く。クラスランキングトップの#11 山口智英は5番手からのスタートとなる。

連日の猛暑は続き、午前9時15分のフォーメーションラップ開始時の気温は30度まで上がっていた。グリッドに再整列した各車はシグナルのブラックアウトでスタートを切る。前戦のスタートに失敗したポールポジションの#19 笹原だったが、今回は無事にトップで1コーナーを駆け抜けていく。そして、オープニングラップに3番手スタートの#31 上村は、2番手の#60 小河を捕らえて2番手に浮上し、トップの#19 笹原を追いかける。

#19 笹原としては2番手以下を引き離したいところだが、思ったようにペースが上がらず3周目には1秒以上あった差が6周目には0秒668まで縮まってしまう。セクター2のペースは完全に#31 上村の方が速く、その差は徐々に縮まっていき、13周目の最終コーナーで#31 上村が#19 笹原に襲いかかる。しかし、オーバーテイクをすることはできずにコースアウトを喫してしまうが、無事にコースへ復帰。結果、#19 笹原はそのまま逃げ切りトップでチェッカーを受け、優勝とともにシリーズチャンピオンを確定する。「スタートはうまく決まりましたが、その後ペースが上がらずに苦労しました。上村選手の追い上げも厳しく、最後はなんとか逃げ切った形です。本当なら、快勝でチャンピオンを決めたかったので、最終戦も勝ってシーズンを終えたいと思います」と語る。2位の#31 上村は、「1周目に小河選手をオーバーテイクして笹原選手を追いかけたのですが、あと一歩届きませんでした。そのため最終戦では一矢報いですね」とリベンジを誓う。3位の#60 小河は、「前の2台を追いかけたかったのですが、ペースを上げることができず残念でした」と悔しさを滲ませる。

ジェントルマンクラスは、クラスポールポジションスタートの#98 IKARIがトップで周回を重ねていくが8周目に#77 浜崎の逆転を許してしまうも、翌周には再びトップを奪い返す。3番手の#25 内山は、9周目に#77 浜崎のオーバーテイクに成功し2番手に浮上すると、トップの#98 IKARIとテール・トゥ・ノーズで周回を重ねていく。そして最終ラップ、#25 内山は#98 IKARIとのバトルを制して第6戦以来の優勝を飾った。なお、ランキングトップの#11 山口が6位でフィニッシュしたため、#11 山口が150点、#25 内山が140.5点、#98 IKARIが140点で最終戦を迎えることになる。

今シーズンのPCCJ最終戦となる第11戦は、10月11日(金)〜13日(日)にF1日本GP併催レースとして鈴鹿サーキット(三重県)で開催される。オーバーオール(総合)のチャンピオン争いは参戦初年度の#19 笹原が王座戴冠となったが、ジェントルマンクラスは最終戦の結果次第となるため三つ巴の戦いを制するのは誰か注目される。

2019/8/5