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ル・マン24時間決勝レースでポルシェRSスパイダーがスピードと環境性能を実証ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)のRSスパイダーをドライブするエセックスチーム(デンマーク)が6月13日(土)から14日(日)に開催されたル・マン24時間レース決勝のLMP2クラスにおいて見事優勝を果たしました。また440馬力を誇るポルシェのプロトタイプスポーツカーは、ミシュラン主催によるパフォーマンスと燃料消費量を掛け合わせて計算する燃費効率コンテスト「ミシュラン グリーンX チャレンジ」でも優勝し、環境性能においてもその卓越した性能を証明したのです。

デンマークチームのRSスパイダーは後続に15ラップ差をつけ、ライバル達を圧倒しました。レース終了の約1時間前までLMP2クラスの2位を走行していたNAVIチームGOHのRSスパイダーは、ユーノディール第1シケイン侵入時に他車がコース上に撒いたオイルにのってスピンを喫しタイヤバリアに激突してレースを終えました。ドライバーの荒聖治に怪我はありませんでした。

ポルシェAGモータースポーツのヘルムート・クリステンは「我々はスポーツカーとしての性能だけでなく、環境性能においても非常に優れたRSスパイダーをカスタマーにデリバリーできたことを誇りに思う。NAVIチームGOHがリタイヤとなったのは本当に残念だ。何事もなければ、彼らは間違いなく2位でフィニッュしていたことだろう」と述べました。

RSスパイダーは2008年のル・マン24時間、アメリカン・ル・マン・シリース(ALMS)、ヨーロッパ・ル・マン・シリーズ(LMS)すべてのシリーズの環境性能コンテストでも優勝し、世界で最も環境にも優しいプロトタイプスポーツカーであることを証明しています。

「昨年は2位でレースを終えただけに今年は必ず勝ちたかった」とエセックスのドライバー、キャスパー・エルガード(デンマーク)は語りました。「昨年から耐久レースに参戦をはじめたばかりの我々にとって、ル・マンでの勝利は非常に価値ある1勝だ。」ポルシェのワークス・ドライバー、エマニュエル・コラール(フランス)も「成功の最も大きな要因は、このRSスパイダーだ。トラブルが発生したのは、ほんの些細なことだけで速く確実に周回を重ねる事ができた。」
エセックスチームが予定外のピットストップを行ったのは一度だけ、RSスパイダー同士がユーノディールの第1シケインで接触した際に負ったダメージ修復のためです。国本京佑のドライブするRSスパイダーがスライドを起こし、すぐ前を走るコラールのRSスパイダーの後部に激突したのです。エセックスのもう1人のドライバー、クリスチャン・ポールセン(デンマーク)は「我々のスタッフは素晴らしい仕事をしてくれた。キャスパーとエマニュエル、そしてチームの皆に感謝したい」と2つのカテゴリーでの勝利を喜んでいます。

2004年以来5年ぶりのル・マンに挑戦したチームGOHはチェッカー1時間まで3位のチームに10周の差をつけ、2位をほぼその手中に収めていました。
しかしコース上に残されたオイルが、ドライバーの荒聖治に襲いかかったのです。「2つのタイヤがオイルに乗ってしまったため、どうすることもできませんでした。このような結果に終わったことは非常に残念ですが、RSスパイダーでル・マンに参戦できたことはよい経験でした」と語りました。チームメイトの国本は伝統あるこのレースが初めて参戦する耐久レースでした。ポルシェのワークスドライバーとして彼らと共に戦ったサシャ・マーセン(ドイツ)は「チームメイト達の素晴らしいパフォーマンスを讃えたい。すべての面において準備も万端で、チームワークも抜群だった。我々のパフォーマンスに値する結果を持ち帰れないのは残念だ」と述べています。

ゼッケン#3のアウディR15でLMP1に参戦したポルシェのワークスドライバー、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)とロマン・デュマ(フランス)は土曜夜にピットで行った数時間にもおよぶ修復作業で総合優勝のチャンスを逃し、18位でレースを終えました。「レース序盤で優勝圏外となったことはとても残念だ」とベルンハルトは語り、デュマは「それでもアウディのクルーは僕たちを歓迎してくれたし、とてもよい雰囲気でレースを走る事ができた」と付け加えました。

911 GT3 RSRはGT2クラスの予選で1位と2位を獲得しましたが、スタート後僅か2時間で3人のポルシェ ワークスドライバー、マーク・リエブ(ドイツ)、リヒャルド・リエッツ(オーストリア)、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)のレースは終わりました。燃料トラブルが原因でエンジン不調を起こしピットレーン入り口の100m手前で彼らの911 GT3RSRは動かなくなりました。レギュレーションでは、このようなケースでの牽引は認められないため、フェルベマイヤープロトンチーム(ドイツ)はリタイヤを余儀なくされました。「こんな結果になってしまって本当に悔しいよ。でも私たちは次のル・マンシリーズのレースに向けて準備を始める事にした。まだシリーズタイトルの可能性が残っているからね」とリーブは述べています。

アメリカのフライングリザード・モータースポーツは日曜朝、ダリル・ロー(アメリカ)がタイヤバリアに激突し、レースを終えました。このアクシデントが起こるまでポールシッターのイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)とチームオーナー兼ドライバー、セス・ニーマン(アメリカ)はポディウムに向けて順調にレースを戦っていました。
ポルシェ ワークスドライバーのパトリック・ピレとパトリック・ロング(アメリカ)を擁するフランスのIMSAパフォーマンスチームはレースの2/3を走りましたが、日曜の午前中に起きたトランスミッションのトラブルで残念ながらレースを走りきる事はできませんでした。

決勝レース結果:ル・マン24時間

LMP2クラス

1. エルガード / コラール / ポールセン ( デンマーク / フランス / デンマーク ), ポルシェRSスパイダー, 357周

2. キーン / ローエンバーグ / ポンビドゥ ( イギリス / スイス / フランス ), ローラ ジャッド, 353周

3. ニコラ/ヘイン/ヤン (フランス/モナコ/フランス), ベスカローロ・マツダ, 325周

4.バラジ /ベネット /モズレー ( デンマーク / イギリス / イギリス ), ザイテック,306周

2009/6/14