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ニュー ポルシェ ミュージアムのオープニング式典ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、1月28日にシュトゥットガルト・ツッフェンハウゼンのポルシェAG本社において、ニュー ポルシェ ミュージアムの開館を正式に宣言しました。

ポルシェAGのDr.ヴィーデキングは、ポルシェプラッツに立つ壮観な建物での式典に、ペーター・シュトラウプ州議会議長、バーデン・ヴュルテンベルク州のギュンター・エッティンガー首相とヘリベルト・レッヒ内相、シュトゥットガルト市のDr.ヴォルフガング・シュスター市長、ポルシェ家とピエヒ家のメンバー、さらにその他200名を超えるゲストを招待しました。1月31日土曜日、ミュージアムは初めて一般に公開されます。

Dr.ヴィーデキングはスピーチの中で、本社の敷地内に作られたポルシェ ミュージアムの重要性を強調しました。「このミュージアムは、ポルシェプラッツにおけるポルシェの新たなランドマークとなります。私達は、各国のポルシェオーナーはもちろんのこと、ポルシェに乗られていなくても私達のスポーツカーに魅せられている世界中の人達を、この交流の場でお迎えします。建物の大胆な造形は、個性、自信、そしてポルシェの未来への方向性を反映しています。ローリングミュージアムにおける常に走行可能な状態に維持された歴史的なスポーツカーの展示は、ポルシェの歴史に多くの命を吹き込みます」。社長はさらに続けて、「私達はミュージアムを単に展示会場としてだけではなく、コミュニケーションの場として、すなわちポルシェと人々とを結ぶ恒久的で不可欠な対話の手段として活用します」と付け加えました。

近代的な建物内の床面積5,600 m²を誇る展示エリアには、約80台のヒストリックカーが収められ、さらにポルシェの歴史を物語る200点以上の展示品が念入りにレイアウトされます。広い会議室エリアは様々なイベントに利用してもらうことが可能で、素晴らしい眺めのルーフテラスを使うこともできます。展示の一部とさえいえる高級レストラン“クリストフォーラス”は、シュトゥットガルトにおけるグルメの新名所となるでしょう。
さらに、ポルシェの歴史の全体像を理解していただくために、ミュージアムの中央にはヒストリーアーカイブが設けられています。ミュージアム内のガラス張りのワークショップでは、展示車両はもちろん、お客様が所有するヒストリックカーまでもが、専門家の手によって完璧に整備されます。

ポルシェAGの監査役会会長Dr. ヴォルフガング・ポルシェは、会社の創設者達を思い起こし、彼らの仕事の精神をこれからも継承するために、スポーツカーメーカーの果たすべき義務を強調しました。「私の祖父と父は、情熱にあふれた自動車産業の先駆者、技術者、企業家でした。2人が生涯をかけた仕事と、それを元に後継者達が作り出し発展させたすべての成果が、ここに記録されています」と、Dr.ポルシェは述べました。ニューミュージアムのオープンによって、ポルシェはスポーツドライビングの夢を育て、次の世代に継承するという義務を果たしたのです。

ポルシェAGの労使総議会会長ウヴェ・ヒュックにとって、新しい建物はポルシェのアイデンティティの一部というだけではなく、全従業員の意欲と責任を表現しています。「このミュージアムはポルシェの文化の一部です。すなわち、従業員同士がお互いを尊重する文化、人間性の文化、雇用主と従業員とが共に働く文化、お互い誠実かつ率直に接する文化です」と、ヒュックは語りました。

エッティンガー首相は、ポルシェ ミュージアムが地域の枠を超えて放つカリスマ的な輝きを称賛し、「自動車技術の発祥の地としてのバーデン・ヴュルテンベルク州の歴史は、フェルディナンド・ポルシェ設計技師の経歴と密接に絡み合っています。彼の創造の泉から生み出され、息子のフェリーによって継承された全てのものが、この独自のスポーツカーコレクションの中で初めて一般に公開されます。ここに展示されるものには、世界的な名声を得たシュヴァーベン地方の製造技術が反映されています」と述べました。

Dr. シュスター市長はポルシェプラッツに立つ新しい建物の中を歩いた後で、「これはツッフェンハウゼンにとって大きな価値を持っています。州都は、ニュー ポルシェ ミュージアムという、世界中の自動車ファンを引き付ける魔法の磁石を手に入れたのです。同時に、様々なイベントを催すことのできる魅力的な場所が地域に新たに加わります。これによりシュトゥットガルトは、誰もが楽しむことのできる一大自動車都市となります」と、評価を述べました。

白を基調にデザインされ、3本の柱だけで支えられて宙に浮いているような印象を与えるこのミュージアムは、3年間に及ぶ建設期間を通じて、その大胆な造形ゆえに専門家達の間で話題を呼んでいました。2005年1月に行われたデザインコンペティションを勝ち取ったのは、ウィーンのデルガン・マイスル建築設計事務所のローマン・デルガンでした。彼はプロジェクトを開始するにあたり、ミュージアムの来場者を全ての中心に据えることに決め、「ありきたりの建物のように見えては意味がない。人間の心と体に働きかける建築であるべきだ。このミュージアムの役割は、ポルシェの世界を誰にでも理解できるように具現化することだ」と、主張しています。

展示コンセプトを担当したシュトゥットガルトのミュージアム設計者、HGメルツ教授は、舞台効果を狙ってテーマを筋書きするのではなく、スポーツカー自体を主役に据えました。メルツ教授は、「展示の性質からみて、手の込んだ演出は必要ありません。ツッフェンハウゼンでは、スポーツカーは白いギャラリーの中に彫刻のように並んでいます。このように狭い空間の中で、来場者は展示車両と自分自身の感情だけと向き合い、落ち着いて過ごすことができます」とコメントしました。

ポルシェではミュージアムへの年間来場者は20万人以上と見込んでいます。工場敷地内の展示車両わずかに20台の旧ミュージアムでさえ、年間来場者は8万人にのぼりました。ポルシェの歴史的なコレクションには、合計400台ものレーシングカーとスポーツカーが含まれます。ほとんどの展示車両は、これからもヒストリックレーシングカーのイベントに参加することになるので、「ローリングミュージアム」として公開される貴重な車両は常に入れ替えられます。すなわち、定期的に来場される方々にとっては、毎回訪問するたびに新たな楽しみが増えるということです。
1月31日にオープンするニュー ポルシェ ミュージアムの営業時間は、月曜を除く毎日午前9時から午後6時までです。入場料は大人8ユーロです(割引:4ユーロ)。また、大人の付き添いがある14歳までのお子様の入館は無料です。

2009/1/30