天候:曇 気温:24℃ 路面温度:28℃
予選終了後3時間あまりが経過した12時半、ポルシェ カレラカップ ジャパン(以下PCCJ)2009シリーズ第3戦の決勝レースのスタート時刻となった。気温は24℃と予選時より暖かくなっているが、路面温度は28℃でそれほど上昇していないことから、やや気がかりであったタイヤのタレの問題も、それほど気を使わなくても済みそうだ。
今回はスーパー耐久のサポートレースということもあり、大勢の観衆が見守るなかスタートが切られた決勝レースでは、全車が順調な走りだしを見せ、ほぼ直角にカーブを切るタイトな1コーナーへ猛然と突入していく。ここではグリッドどおりのオーダーで通過すると思われたが、3番手アウト側スタートの#88塙翔(A)が、2番手イン側#92中村嘉宏(A)の鼻先をかすめるような絶妙のコーナーリングで、2番手に浮上することに成功。トップ#8清水康弘(A)、続いて#88塙(A)、3番手#92中村(A)、その後#9小林賢二(A)、#21一ツ山康(B)、そして#13吉田基良(A)の順で次々とコーナーをクリアしていく。ところがせっかくポジションアップを果たした#88塙(A)は、4コーナーで痛恨のスピン。コース復帰に手間取り、最後尾まで順位を落としてしまった。
その後は大きな混乱もなく全車オープニングラップをクリアしていったが、早くもトップ#8清水(A)は2番手の#92中村(A)に1.6秒ものマージンを築き、引き離しにかかる。何とか付いていきたい#92中村(A)だったが、「一発のタイムなら多少何とかなるけど、レースラップでは追いつけなかった」と語ったように、毎周ジワジワとその差が開いていき、9周目には10秒以上も離されてしまった。
また同じように#92中村(A)の後方#9小林(A)も徐々に遅れ始め、序盤は4番手#21一ツ山(B)までが単独走行、その後方では#13吉田(A)と#16マイケル・キム(B)、#38浜野(B)が接近戦。さらに8番手の#15神取彦一郎(A)から#3世戸竜児(A)、#6中山良明(A)を挟んで、11番手の#55水谷晃(B)までもバトルを繰り広げるなど、予想されていたとおり世界最速のワンメイクレースにふさわしい、非常に見応えある展開だ。
レースも中盤に差し掛かると、3番手を走行中の#9小林(B)はペースを上げることができず、すぐ後方にいた#21一ツ山(B)、5番手にポジションアップした#16マイケル(B)に追いつかれてしまう。これに#13吉田(A)、#38浜野(B)も加わって、全5台による3位争いへと様相を変えてきた。このバトルは8周目の1コーナーで#13吉田(A)が#16マイケルをパスし、5番手に返り咲くなど、クラスを超えた激しいポジション争いが繰り広げられ、観衆を大いに沸かせていた。またその後方では、最後尾から猛烈に追い上げていた#88塙(A)と、#6中山(A)が9周目の1コーナーで接触、#6中山(A)はグラベルに捕まってしまい、そのままリタイヤ。#8塙(A)はスローパンクチャーでピットインを強いられ、再びポジションを落としてしまった。
こうしているうちも#8清水(A)は淡々とトップを走り、レース後半にはペースをコントロールする余裕を見せる。#8清水(A)は「ペースを落としたら1コーナーを通るたびに昨年コースアウトしたシーンを思い出してしまった」と気持ちがめげそうになってしまったようだが、それを見事克服。そのままチェッカーフラッグを潜り抜け優勝し、開幕からの3連勝を勝ち取った。また2位にはおよそ10秒遅れて#92中村(A)。「今回ユーズドタイヤだったので中盤からタイヤがきつかった」という#9小林(A)が、#21一ツ山(B)の追撃を何とか抑えて3位に入った。
そして注目のクラスBでは、「無理すれば抜けたかもしれないけどクラスが違うからね。接触でもしたらもったいないでしょう」と、終始クレバーな走りを見せた#21一ツ山(B)が初優勝。2位には「もともと菅生は欠場の予定だったんです。でもチャンピオンを争うのにポイントを取っておきたいので出場しました」という#16マイケル(B)、そして初出場ながら3位に入った#38浜野(B)は「金曜日からぶっつけ本番で走ったんです。これからはレースの組み立てを考えながら走らなきゃならないですね」と、これからが楽しみなコメントをくれた。
開幕3連勝を飾り、もはや注目は2位争いかと思わせるほど、#8清水(A)の圧倒的な速さが光るクラスA、そして#21一ツ山(B)、さらにはニュカマーとなる#38浜野(B)が今後どう絡んでくるかが楽しみなクラスBと、序盤戦を終了し、まだまだ目が離せない展開を見せる2009シーズンのPCCJ。ダブルヘッダー大会となる第4、5戦は、富士スピードウェイで国内のワンメイクレースが集結する「ワンメイク祭り」としての開催だ。出場するカレラカップパイロットすべてが、世界最速のワンメイクレースの誇りをかけ、素晴らしいレースを見せてくれることを期待したい。
POS NO CLASS DRIVER DRIVER (E) ENTRANT LAPS TIME GAP KPH BEST
1 8 A 清水 康弘 Y. Shimizu TEAM ART TASTE 15 22'00.730 151.454 1'27.079
2 92 A 中村 嘉宏 Y. Nakamura ARTERANA 15 22'11.595 10.865 150.218 1'27.810
3 9 A 小林 賢二 K. Kobayashi TEAM TAKAMIZAWA and KOBAYASHISHIKA 15 22'25.824 25.094 14.229 148.630 1'28.582
4 21 B 一ツ山 康 Y. Hitotsuyama HITOTSUYAMA RACING 15 22'26.942 26.212 1.118 148.507 1'28.414
5 13 A 吉田 基良 M. Yoshida PROVA ENGINEERRING 15 22'27.361 26.631 0.419 148.460 1'27.999
6 16 B MICHAEL KIM M. Kim DIRECTION RACING EVO 15 22'28.336 27.606 0.975 148.353 1'27.845
7 3 A 世戸 竜児 R. Seto INTER CREW SPORT 15 22'30.142 29.412 1.806 148.155 1'28.298
8 38 B 浜野 彰彦 T. Hamano ARTERANA 15 22'33.927 33.197 3.785 147.740 1'28.042
9 15 A 神取 彦一郎 H. Kamitori TEAM KRM 15 22'39.307 38.577 5.380 147.156 1'29.205
10 5 B 高見澤 一吉 K. Takamizawa TEAM TAKAMIZAWA and KOBAYASHISHIKA 15 22'40.644 39.914 1.337 147.011 1'28.546
11 55 B 水谷 明 A. Mizutani DIRECTION RACING 15 22'40.999 40.269 0.355 146.973 1'28.828
12 54 B 天本 昌呉 S. Amamoto DIRECTION RACING EVO 15 22'50.818 50.088 9.819 145.920 1'29.348
13 2 B 桜井 澄夫 S. Sakurai ARTEC YOKOHAMA 15 22'51.582 50.852 0.764 145.839 1'29.284
14 7 B 海宝 善昭 Y. Kaihou ARTEC YOKOHAMA 15 22'54.382 53.652 2.800 145.542 1'29.451
15 10 B 石原 将光 M. Ishihara BEND 14 23'09.529 1LAP 134.358 1'35.521
16 88 A 塙 翔 S. Hanawa PORSCHE JAPAN 14 23'16.113 1LAP 133.724 1'27.298
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NOT CLASSIFIED
6 A 中山 良明 Y. Nakayama DIRECTION RACING 8 12'09.276 7LAPS 146.286 1'29.112
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FASTEST LAP
8 A 清水 康弘 Y. Shimizu 1'29.079 on Lap 6 153.141
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