天候:曇 気温:24℃ 路面温度:45℃
予選時よりも天候が回復し、上空からは日差しが降り注ぐやや蒸し暑い陽気のなか、ポルシェ カレラカップ ジャパン(以下PCCJ)2009シリーズ第4戦の決勝レースが行われた。シリーズも中盤戦を迎えた今回のレースは、同一車種&イコールコンディションにより争われるレースカテゴリーばかりを集めた「ザ・ワンメイクレース祭り」のプログラムに組み込まれるかたちでの開催。なかでもPCCJは文句なしの最速レースであり、その誇りを抱きつつ17名のカレラカップが熱いレースを繰り広げることとなる。
気温は24℃とそれほど高くないものの、路面温度は45℃と予選より10℃以上も上昇するなど、マシンにとっては厳しいコンディションのなかスタートが切られた決勝レースでは、全車がクリーンスタート、上位陣はグリッド通りの順位で1コーナーをクリアしていく。そのなかでポールポジションから好スタートを決めた#8清水康弘(A)は、次のコカコーラコーナーまでで、すでに2位#92中村嘉宏(B)との間にマージンを築いており、このまま独走状態に持ち込む勢いを見せる。しかし今回の#92中村(A)は違う。何とか#8清水(A)喰らいつき、ほとんど遜色のないタイムで周回。抜けないまでもプレッシャーをかけ続けていた。そして序盤戦はこの2台が後続を徐々に引き離し、その後方では#15神取彦一郎(A)を先頭に、#5高見沢一吉、#6中山良明(A)、#16マイケル・キム(B)、#88塙翔(A)、#13吉田基良(A)、#21一ツ山康(B)の7台が集団を形成。たびたびミスによるスピンや順位の入れ替えはあったものの、大きな変動もなくレースは進行していく。
そんな膠着状態が破られたのは11周目だ。#15神取(A)を含めた4台がテールトゥノーズで最終コーナーを立ち上がり、4ワイドになろうかというオーダーで1コーナーへと進入。ここで#15神取(A)は痛恨のオーバーランを喫してしまい大きくポジションをダウン。また#5高見沢(B)は無理せず#6中山(A)、#88塙(A)のクラスA2台を先に行かせ、集団が一気にバラけることとなった。予選では9位と不本意な順位で終わった#88塙(A)だが、4位までポジションアップを果たしたことで、ここぞとばかりに前を行く#6中山(A)に襲い掛かる。「前半に集団走行しているときに、タイヤを温存していたので、後半うまく勝負をかけることができた」という#88塙(A)は、その周回の13コーナーで若干失速した#6中山(A)をパスし、とうとう表彰台圏内まで上り詰めた。
一方、5位まで順位を落としながらも、クラスBトップの座を守り続けていた#5高見沢(B)だったが、同じく11周目、背後に迫ってきた#21一ツ山(B)にパスされると、次の周回では#16マイケル(B)にも抜かれ、終盤で一気にポジションダウン。またトップに躍り出た#21一ツ山(B)も、残り2ラップとなったダンロップコーナーで「アクセルを早く開けすぎてしまった」とスピンを喫してしまい、すぐ後ろにいた#16マイケル(B)、そして序盤の接触による遅れを挽回し、追い上げていた#55水谷(B)にも先行を許してしまった。このようにクラスBでは、最後の最後まで順位が入れ替わる、非常に見ごたえあるレースが展開。結局トップは今シーズン3勝目となる#16マイケル(B)、2位には#55水谷(B)、3位に#21一ツ山(B)が入った。優勝した#16マイケル(B)は、「序盤はトラフィックがすごかったので、様子を見ることにしました。途中混乱があったけどうまく切り抜けて結局トップになれたからよかったですね」と上機嫌。#55水谷(B)は「序盤の接触でマシンチェックのためにペースダウンせざるをえませんでした。でも2位になれたから結果オーライですかね」と、こちらも満足している様子であった。
そして注目のトップは、またしても#8清水(A)が、「途中疲れてペースが落ちてしまった」と嘆く#92中村(A)を最終的に7秒以上引き離して完勝。「スタートで前に行かれないのはもちろん、1周目にいかに離すかに気を使って走りました。タイヤも去年は最後のほうズルズルでしたけど、今日はそれほど問題なかったですね。5連勝を狙います」と、#清水(A)の心はすでに次のレースに向いているようだ。そして開幕戦以来の表彰台獲得となった#88塙(A)が3位に入った。
途中スピンで脱落してしまったものの、それまで後続を押さえ込んだ#15神取(A)。そして何とか#8清水(A)に喰らいついていき、その差を縮めつつある#92中村(A)の踏ん張りなど、結果的には#8清水の4連勝となってしまったものの、今後の展開に期待がかかるクラスA。そしてワンミスで順位が大きく入れ替わる接近戦を繰り広げるクラスBと、第5戦が楽しみになってきたPCCJ富士ラウンド。その決戦の火蓋は明日14日12時30分、切って落とされる。
■ 第4戦 (富士) 決勝結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 8 清水 康弘 A ART TASTE CUP 26'49.375
2 92 中村 嘉宏 A PROMODET 997CUP 7.391
3 88 塙 翔 A GARMIN PORSCHE 22.234
4 6 中山 良明 A DRP 997 CUP 27.569
5 16 Michael Kim B Metavision DRP 33.947
6 15 神取 彦一郎 A パワーステーション KRM 37.423
7 55 水谷 晃 B DIRECTION997DRP 38.800
8 21 一ツ山 康 B Hitotsuyama GT3 44.615
9 38 浜野 彰彦 B テクニカルメイトGT3 Cup 50.540
10 54 天本 昌呉 B BABIE'S 997 DRP 53.487
11 2 桜井 澄夫 B アーテック GT-3 54.862
12 9 小林 賢二 A こばやし歯科・坂東ポルシェ 55.357
13 7 海宝 善昭 B アーテック タカラ樹脂 GT3 55.757
14 13 吉田 基良 A PROVA-ENG997CUP 1'17.375
15 5 高見沢 一吉 B 高見沢整骨院OSSOポルシェ 1'30.342
16 10 石原 将光 B ダイヤマンゴーポルシェ 1Lap
17 3 世戸 竜児 A アリコ・インタークルーGT3 3Laps
All reports on the previous season can be found in our archive.