天候:雨 気温:22℃ 路面温度:22℃
ポルシェ カレラカップ ジャパン(以下PCCJ)2009シリーズ最終ラウンドの舞台、鈴鹿サーキットでは、昨晩から降り始めた雨が路面を濡らし、いまなお降り続いている――。シーズンのクライマックスを迎えた最終戦は、そんな生憎の雨模様から週末が始まることとなった。今回のレースはF1日本グランプリのサポートレスということで、金曜日に予選、土曜日と日曜日にそれぞれ決勝レースという、やや変則的なプログラムが組まれている。
定刻どおり16時から始まった予選セッションは、前述のとおり完全なウエットコンディション。雨はそれほど強くはないものの、お昼ちょうどから行われたフリー走行と路面状況はほぼ同じで、当然のごとく全車レインタイヤを装着。ピットレーンから#6中山良明(A)を先頭に、昨年クラスAシリーズ2位の#27都筑善雄(A)と#72江本玄(B)の、今回スポット参戦の2台を含めた全19台のマシンが、ピット出口のグリーンシグナル点灯とともに次々とコースインしていく。
1周約5.8kmと、今シーズンのPCCJ最長のコースとなるここ鈴鹿サーキット、しかも濡れた路面ということもあり、ピットアウト後のコースインラップを終えた時点でセッションはすでに3分が経過。そして続く最初のアタックラップでトップタイムをマークしたのは、チャンピオン奪取に燃える#8清水康弘(A)だ。#8清水(A)は、ほかのパイロットらがまずは様子見の走りをしているなか、ひとり2‘31.840というダントツのタイムをたたき出し、2番手タイムの#16マイケル・キム(B)に3秒近い差をつける。その後#92中村嘉宏(A)が2’33.176をマークし2番手に浮上するも、タイム差は1.3秒とまだまだ届かない。しかしセッション半ばにニュータイヤに交換し、再びアタックに向かった#8清水(A)も、2分32秒台前半のタイムを出すのがやっとのようで自身のタイムをなかなか更新できないようだ。
またシリーズランキング上位2名が、4ポイントという僅差で最終戦を迎えたクラスBでは、#16マイケル(B)が順調にタイムを伸ばす一方、ライバルの#55水谷晃(B)はそのタイムに近づけず、「まだウエットでは自分の走りができていない」といまいち攻め切れていない様子。#55水谷(B)は中盤には#7海宝善昭に2位のポジションを奪われた後、終了直前には#5高見沢一吉(B)にも先行され、4番手まで順位を落としてしまった。
そして注目のポールポジション争いは、セッション中盤に#92中村(A)が2’31854と#8清水(A)に肉薄するタイムをマークするが、それ以降こう着状態が続いていた。しかし終了1分前、渾身の走りを見せた#92中村(A)は#8清水(A)のタイムをコンマ4秒弱上回る2’31.454をたたき出し、見事ポールポジションを獲得した。「本当は前半にタイムを出さなければいけなかったんですけどね。メカニックに喝を入れられました」と、反省しながらも満足した表情だった#92中村(A)の傍ら、#8清水(A)は「精一杯がんばったんですけど。雨で負けたのが・・・」と、悔しげであったのが対照的。また130R以降のセクター3ではトップタイムをマークしながらも3番手に沈んだ#88塙翔(A)は「どうも1コーナーが・・・」とシーズン初めの合同テストでのクラッシュからまだ立ち直れていない様子。一方セッション中、常にクラスBトップの座を守り続けた#16マイケル(B)は、最終ラップでコースアウトを喫しながらも「非常に滑りやすくて難しかったけど何とかタイムを出せました」と、明日の決勝へ向けていい手ごたえをつかんだようだ。
前戦のリタイヤで、せっかく近づいたシリーズチャンピオンの座がやや遠のいてしまった#92中村(A)が、何としても一矢報いたいという気迫が伝わってくるクラスA、そして久々のクラスBトップグリッドからのスタートとなる#16マイケル(B)が、追い上げる#55水谷(B)を引き離す走りを見せ、雨を吹き飛ばすような熱いタイムアタックが繰り広げられたPCCJ第9戦の予選セッション。明日は天候が回復し、ドライコンディションでのレースが予想されていることから、3年ぶりの開催となる鈴鹿F1日本グランプリの大観衆の目前で、さらなる激しいバトルを披露してくれるはずだ。
■第9戦 公式予選結果
1 92 中村 嘉宏 A PROMODET 997CUP 2'31.454
2 8 清水 康弘 A ART TASTE CUP 2'31.840
3 88 塙 翔 A GARMIN PORSCHE 2'33.111
4 16 Michael Kim B Metavision DRP 2'33.456
5 13 吉田 基良 A PROVA-ENG997CUP 2'34.015
6 7 海宝 善昭 B アーテック タカラ樹脂 GT3 2'34.209
7 5 高見沢 一吉 B 高見沢整骨院OSSOポルシェ 2'34.592
8 55 水谷 晃 B DIRECTION997DRP 2'35.039
9 6 中山 良明 A DRP 997 CUP 2'36.015
10 9 小林 賢二 A こばやし歯科・坂東ポルシェ 2'36.410
11 2 桜井 澄夫 B アーテック GT-3 2'37.641
12 54 天本 昌呉 B BABIE'S 997 DRP 2'37.756
13 27 都筑 善雄 A ZENT 997 CUP 2'37.824
14 21 一ツ山 康 B Hitotsuyama GT3 2'38.006
15 38 浜野 彰彦 B テクニカルメイトGT3 Cup 2'38.148
16 3 世戸 竜児 A アリコ・インタークルーGT3 2'38.467
17 72 江本 玄 B AKIRA RACING 2'42.404
18 10 石原 将光 B ダイヤマンゴーポルシェ 2'49.576
All reports on the previous season can be found in our archive.