天候:曇り 気温:23℃ 路面温度:32℃
関東地方の梅雨入りが発表された直後の6月13日、ポルシェ カレラカップ ジャパン(以下PCCJ)2009シリーズの第4戦が富士スピードウェイで開催された。前回のSUGOラウンドからのインターバルは約1ヶ月と長く、そのため多くのパイロットらは、マシンのセットアップを進めるなり、ドライビングテクニックの向上に勤しむなどして、心身ともにリフレッシュした気分でレースに臨めていることであろう。
前述のとおり梅雨に入った関東地方だが、予選当日の天候は薄曇り。やや湿度は高いものの気温23℃、路面温度32℃と、この時期にしては比較的良好なコンディションだ。また今回の出走台数はクラスA8台、クラスBが9台の全17台で、これから30分間に渡り、決勝グリッドの上位を目指す孤独な戦いが繰り広げられることとなる。
午前10時、ピットロード出口のグリーンシグナル点灯とともに始まった予選では、クラスBの#55水谷晃(B)が早々に1’47.235のトップタイムをマークする。このタイムは昨日の練習走行で#55水谷(B)自身がたたき出したタイムよりも速いことから、コースコンディションは良さそうだ。その後10分を過ぎたあたりからは、#15神取彦一郎(A)が1’46.603のベストを出すと、それを#92中村嘉宏がコンマ4秒ほど早い、1’46.229で塗り替えなど、他のパイロットたちも続々とタイムアップし始めてきた。
そしてセッションが半分を過ぎたころ、満を持してトップに躍り出たのは目下全勝中の#8清水康弘(A)だ。#8清水(A)は前戦同様、セッション開始5分後にコースイン、まずは1分46秒台前半のタイムで2位につけると、クリアラップを探しながら走行するなど冷静な走りで、一人1分45秒台へと突入する1’45.547をマーク。終了5分前にはアタックを終了する余裕を見せつつ、磐石な走りで見事ポールポジションを獲得した。「昨日まではストレートが伸びない、という問題を抱えていたのですが、今日には何とか解決できました。アタックを切り上げたのは、気温が上がってタイムが伸びないかな、と思ったからです。『勝つしかない』という気持ちで頑張りますよ」と#8清水(A)のモチベーションは相変わらず高そうだ。クラスAでは2位にまたしても#92中村(A)、そして3位には自身最高順位となる#神取(A)が入った。「自分でもビックリしてます。マシンのバランスがまだイマイチなので、決勝に向けてもっと乗りやすくするつもりです。でもあまり期待しないでくださいね」と、#神取(A)やや控えめなコメント。とはいえ、内には闘志を秘めているはずであろう。
一方目まぐるしく上位が入れ替わる、見所満点の予選セッションとなったのがクラスBだ。前半こそ#55水谷(B)がトップであったが、その後ポイントリーダーの#16マイケル・キム(B)、そして#38浜野彰彦(B)が、1分47秒台前半で激しいタイムアタック合戦を展開。セッション後半に入って、それを一気に詰めてきたのが#5高見沢一吉(B)だった。#5高見沢(B)は、1’46.950のベストをたたき出すと、終了直前にそれを1’46.622へと更新。しかもコカコーラー~100R~ペアピンへと続くセクター2では、総合でもベストのタイムをマークする見事な走りを披露し、自身初となるクラスBトップを獲得したのだ。「昨日いろいろとマシンのセットアップを試して、それがうまくいったのかな。タイヤも久しぶりにフレッシュだったしね。決勝では前を走るクラスAに引っ張ってもらって、それについていければ、このままフィニッシュできると思うんだけどね」と、さすがに今回は相当気合が入っている様子。その後方には約0.06秒差で#16マイケル(B)と#55水谷(B)が続くなど、大接戦の様相を呈してきた。
総合タイムを見てみると、2番手の#92中村(A)から、11番手の#38浜野(B)まで、1秒以内に10台が入る、まさにワンメイクレースらしい激戦となったPCCJ第4戦の予選。決勝レースのスタートは14時前と、最も気温が高い時間帯での開催となるため、パイロットたちは暑さとの戦いとともに、タイヤの使い方も重要となってくるはずだ。それゆえ、体力はもちろんのこと、クレバーな判断力をも持ち合わせたものが、真の勝者へとなりえるのだろう。
■第4戦(富士) 公式予選結果
Pos. Car# Driver Class Car Name Gap
1 8 清水 康弘 A ART TASTE CUP 1'45.547
2 92 中村 嘉宏 A PROMODET 997CUP 0.613
3 15 神取 彦一郎 A パワーステーション KRM 1.056
4 5 高見沢 一吉 B 高見沢整骨院OSSOポルシェ 1.075
5 6 中山 良明 A DRP 997 CUP 1.107
6 16 Michael Kim B Metavision DRP 1.140
7 13 吉田 基良 A PROVA-ENG997CUP 1.155
8 55 水谷 晃 B DIRECTION997DRP 1.163
9 88 塙 翔 A GARMIN PORSCHE 1.175
10 9 小林 賢二 A こばやし歯科・坂東ポルシェ 1.385
11 38 浜野 彰彦 B テクニカルメイトGT3 Cup 1.459
12 21 一ツ山 康 B Hitotsuyama GT3 1.750
13 3 世戸 竜児 A アリコ・インタークルーGT3 1.775
14 54 天本 昌呉 B BABIE'S 997 DRP 2.251
15 2 桜井 澄夫 B アーテック GT-3 2.334
16 7 海宝 善昭 B アーテック タカラ樹脂 GT3 3.018
17 10 石原 将光 B ダイヤマンゴーポルシェ 6.303
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