天候:雨 気温:14℃ 路面温度:16℃
待ちに待ったポルシェ カレラカップ ジャパン(以下PCCJ)2009シリーズの開幕戦、その決勝レースが4月25日、岡山国際サーキットでいよいよ始まった。午前中の予選時より雨は小降りになったものの、路面は相変わらずウエットコンディションのまま。スタート前のダミーグリッド上には、ポールポジションを獲得した#8清水康弘(A)の光り輝くオレンジのマシンを筆頭に、色とりどりのカラーリングが施された15台の911GT3Cupが並び、華やかな雰囲気を醸し出している。
予定時刻よりもやや遅れた13時40分過ぎ、グリーンフラッグが振られフォーメーションラップが開始。いよいよ2009年PCCJ最初のレースに向けて気持ちが高まる。そして再びグリッド上に帰ってきたマシンは、レッドシグナルがブラックアウトされた後、轟音を響かせながらスタートを切った。そんな緊張が最高潮を迎えたそのスタートシーンでは、ポールポジションの#8清水(A)が絶好の動き出しを決める。また後方では4番グリッドの#6中山良明が失速。後続のマシンに次々とかわされ、最後尾まで順位を落としてしまった。
注目の第1コーナーで、ホールショットを決めたのは#8清水だ。そしてやや離れて3番グリッドからポジションをひとつ上げた#13吉田基良、#92中村嘉宏、そして新人若手育成プログラムにより参戦を果たした#88塙翔(A)の順で進入していく。ここではアクシデントもなく、全車がクリアスタート。15周による熱い戦いが始まることとなった。
予選でも2位#92中村(A)に1秒以上の大差をつけていた#8清水は、その速さをすぐさま発揮し、オープニングラップを終了した時点で早くも4秒弱のマージンを築いていく。そして3周目にはこの日のファステストラップとなる、1’51.816をマークしながら、早々と逃げ切り体制に持ち込む勢いだ。また1コーナーを2位で通過した#13吉田だったが、ダブルヘアピンでオーバーランしてしまい、5番手まで順位を落としてしまった。
レースのほうは、6周目までトップ#8清水(A)を先頭に、#92中村(A)、#88塙(A)、#16マイケル・キム(B)、#13吉田(A)、#55水谷晃(B)というポジションで進行していくが、後方から激しい追い上げを見せ毎周にわたって順位をアップしているマシンがいた。スタートを大失敗してしまった#6中山(A)だ。#6中山(A)は、9周目には6番手までポジションを回復し、3番手のベストタイムも記録するなど、気迫あふれる走りを披露、最終的には5位を獲得するに至った。
その後トップを快走する#8清水(A)は、2週間前に行われたオフィシャル合同テストでの勢いをそのままキープするかのような磐石の走りを見せつつ、#92中村(A)に9秒ほどの差をつけトップでフィニッシュ。嬉しい開幕戦ウィナーの称号を得た。「はたから見ると楽に感じたかもしれませんが、毎周マシンと格闘していましたよ。地元岡山での初優勝と、PCCJ初のポールトゥウィンを実現できて、とても嬉しいです。このまま全勝するつもりで次も行きます」と、#8清水(A)。また2位#92中村(A)は、「PCCJ初レースで2位はまずまずの結果でしょうが、自分的には全然満足していません。明日のレースは“打倒!清水”で頑張ります」と気合十分だ。3位に入った#88塙(A)は、最初の3周でプッシュして、何とか上位のポジションをキープしようと必死に走りました。とりあえず表彰台に乗れて良かったです」とホッとした表情を浮かべていた。
またクラスBでは、#16マイケル(B)が多少のミスをもろともせず、終始攻めの走りで見事初優勝を決めた。「スタートはいつも悪かったんですけど、今日はうまくできました。後半はクルマが滑りやすくてドライビングが難しかった。何とか無事にフィニッシュできて良かったです」と、#16マイケル(B)。2位には#8清水(A)同様、テストから好調の#55水谷(B)が入ったが「今日はボロボロでした。マシンは問題なかったんですけど、スタートして5周くらいしたら、集中力が切れてきてしまって・・・。1周のタイムではいいところにいっているんですけど、これからはレースをどうまとめるかが課題ですね」と、本人は自分自身に不満げな様子だ。また3位に#54天本昌呉(B)が入ったことで、ディレクション・チームは1~3位を独占する嬉しい結果となった。
開幕から雨のレースとなってしまい、各所でコースアウトするシーンが見られたものの、大きなアクシデントに見舞われることなく終了した2009シーズンのPCCJ第1戦。翌26日11時から行われる第2戦も、ウエットコンディションでのレースが予想されているが、クラスA、Bともアタマひとつ抜け出したかたちの#8清水(A)と#16マイケルが連勝を決めるのか?それともそれに待ったをかけるパイロットが現れるのか?と興味は尽きない。いずれにしても素晴らしいバトルが見られることを、大いに期待したいものだ。
All reports on the previous season can be found in our archive.