Porsche

アーカイブ  2007


ポルシェ RSスパイダー、ドライバーズタイトルを獲得ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)のRSスパイダーはALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)の第11戦ロード・アトランタにおいてティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ロマン・デュマ(フランス)組が5度目のLMP2クラス連続優勝を飾り、同クラスのドライバータイトルを獲得いたしました。このドイツ人/フランス人デュオが駆り、パトリック・ロング(米国)がサポートドライバーを務めるペンスキー・モータースポーツのポルシェRSスパイダーは、この1000マイルに及ぶ「プチ・ルマン」レースで、パワーが200PS以上も上回り、パワーウエイトレシオでも有利なLMP1クラスのアウディR10には、惜しくも僅差で届きませんでした。レース後半を担当したデュマは、フィニッシュラインを9時間19分で通過しましたが、ほんの0.923秒の差で総合優勝を逃しました。

今回で10回目の開催となるジョージア州アトランタのプチ・ルマンでは、9度のセーフティーカーの導入という波乱の展開となりました。残り22周の時点では、478 PSのロマン・デュマのRSスパイダーが、2位のリナルド・カッペロのアウディに35秒の大差をつけてリードしていましたが、最後のコーションフェーズで、その差が帳消しになってしまいます。ロード・アトランタの長い直線での再スタートでは、カッペロのアウディの絶対的に有利な馬力差の前に、デュマはなす術がありませんでした。

「残念ながら最後のセーフティーカーフェーズで、総合優勝を逃すことになった。でも、これも長距離レースの宿命だ。モスポートでは、運がわれわれに向いていたし、今回はアウディに味方した」と、デュマは語ります。「何度もコーションフェーズがあったせいで、リズムをつかみ切れなかった」とティモ・ベルンハルトが説明を加えます。「でも今は、ドライバータイトルが確定した喜びで一杯だ。今シーズンは、これ以上の展開は望めないほど最高のシーズンだ。」また、パトリック・ロングも、自らのパフォーマンスに満足している様子で、「ティモとロマンのタイトル獲得に、自分も微力ながら貢献できたことを誇りに思っている。自分の課題はミスをしないことだったが、それをクリアできた」と語っています。

カーナンバー6のポルシェRSスパイダーのサシャ・マーセン(ドイツ)/ライアン・ブリスコー(オーストラリア)/エマニュエル・コラール(フランス)組は、LMP2クラスで5位に終わっています。GTクラスの車両との衝突で、マーセンはフロントに大きなダメージを受けました。ペンスキー・モータースポーツはそのダメージを記録的な速さで修理しましたが、マーセンは24周の間ピットで足止めされました。

LMP2クラスでは、ポルシェがサポートする米国のプライベートチームであるダイソンレーシングが2位に入賞しています。カーナンバー20のRSスパイダーをドライブするクリス・ダイソン(米国)/ガイ・スミス(イギリス)組は、トップに8周遅れてゴールしました。アンディ・ウォレス(イギリス)/ブッチ・ライツィンガー(米国)/アンディ・ラリー(米国)組が、カーナンバー16のRSスパイダーで、クラス4位の成績を残しました。

また、この特に長距離で厳しいレースのプロダクションスポーツカーをベースとした車両で競われるGT2クラスで、ポルシェはその実力を改めて示しました。ポルシェGT3 RSRが、1位から5位を独占したのです。イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/ヨハネス・ファン・オーバービーク(米国)/マルク リーブ(ドイツ)が、タフェル・レーシングのウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/ドミニク・ファンバッハー(ドイツ)組を抑えてクラス優勝を果たしました。

「1000マイルを走った後で、トップの0.9秒後にフィニッシュラインを通過する、というのは全く恥じるべきことではない。それどころか、こういった展開が、まさにモータースポーツの醍醐味だ。観客にとっても、見応えのあるレースになったと思う。だからこそ、ALMSのレギュレーションは変えるべきではない」と、とポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンは語っています。「総合優勝は少しの差で逃したが、今回のレースにはとても満足している。ドライバータイトルは獲得したし、ダイソンレーシングがLMP2クラスで入賞、さらにGT2クラスでは1位から5位を独占したからね。」

アメリカン・ル・マン・シリーズの第12戦は、10月20日にカリフォルニア州ラグナセカで開催される予定です。

総合結果
1. マクニッシュ/カペロ組(イギリス/イタリア)、アウディR10(LMP1)、394周
2. ベルンハルト/デュマ/ロング組(ドイツ/フランス/米国)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、394周
3. ダイソン/スミス組(米国/イギリス)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、386周
4. ミュッケ/ワッツ/チャロウズ(ドイツ/イギリス/チェコ)、ザイテック07S(LMP2)、383周
5. ウォルター/プリマ/ティンソー(イギリス/スイス/フランス)クリエーションCA07(LMP1)、377周
6. ウォレス/ライツィンガー/ラリー(イギリス/米国/米国)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、372周
7. マーセン/ブリスコー組(ドイツ/オーストラリア)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、370周
8. ブラバム/ヨハンソン組(オーストラリア/米国)、アキュラARX(LMP2)、365周
9. ベレッタ/ギャビン/パピス組(モナコ/イギリス/米国)、シボレーコルベット(GT1)、364周
10. ベルクマイスター/ファン・オーバービーク/リーブ(ドイツ/米国/ドイツ)、ポルシェGT3 RSR(GT2)、353周

ファステストラップ
アラン・マクニッシュ、アウディR10、1分09秒195

クラス優勝
LMP1: マクニッシュ/カペロ組(イギリス/イタリア)、アウディR10
LMP2: ベルンハルト/デュマ/ロング組(ドイツ/フランス/米国)、ポルシェRSスパイダー
GT1: ベレッタ/ギャビン/パピス組(モナコ/イギリス/米国)、シボレーコルベット
GT2: ベルクマイスター/ファン・オーバービーク/リーブ(ドイツ/米国/ドイツ)、ポルシェGT3 RSR

ポイント順位
ドライバー(LMP2クラス)
1. ティモ・ベルンハルト(ポルシェ)216ポイント、ロマン・デュマ(ポルシェ)216ポイント
3. サシャ・マーセン(ポルシェ)167ポイント、ライアン・ブリスコー(ポルシェ)167ポイント
5. アンディ・ウォレス(ポルシェ)119ポイント、ブッチ・ライツィンガー(ポルシェ)119ポイント
7. デイビット・ブラバム(アキュラ)113ポイント、ステファン・ヨハンソン(アキュラ)113ポイント

マニュファクチュアラー(LMP2クラス)
1. ポルシェ、228ポイント
2. アキュラ、153ポイント

2007/10/10