Porsche

アーカイブ  2007


ポルシェ RSスパイダー、シリーズ終了を待たずしてシャシー部門およびエンジン部門のタイトルを獲得ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)のRSスパイダーは、アメリカン・ル・マン・シリーズにおける8度目の総合優勝を果たし、2戦を残して今シーズンのシャシー部門とエンジン部門のタイトルを獲得しました。ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ロマン・デュマ(フランス)組は、LMP2クラスのすべてのライバルを抑えただけでなく、パワーで200PS上回りパワーウエイトレシオでもはるかに有利なLMP1クラスのマシンをも抑え、今シーズン6度目の総合優勝を飾りました。

アメリカン・ル・マン・シリーズ史上、最も白熱したレースとなった今回のレースにおいても、ペンスキー・モータースポーツの2台のイエローRSスパイダーが1-2フィニッシュを飾るかに思えました。カーナンバー6のライアン・ブリスコー(オーストラリア)がポールポジションから、ティモ・ベルンハルトは7番手からそれぞれスタート、他車より1秒から1.5秒速いペースでラップを重ね、序盤ですでに混戦から抜け出していました。しかし、度重なるイエローフラッグはRSスパイダーのリードを奪い、2台のアウディR10がそのトルクとパワーに物を言わせ、レース再開の度に直線で抜くというシーンが繰り返されました。さらに、73周目には、アキュラのドライバー、ステファン・ヨハンソンがブリスコーのチームメイトであるサシャ・マーセンのリアに追突、ピットでのリアウイング交換のため2周以上の遅れを余儀なくされ、LMP2クラスで7位にレースを終えました。

また、77周目のレース再開直後、アウディを駆るエマニュエル・ピロが4番手の位置から飛び出し、それまでトップを走っていたロマン・デュマを抜きトップに浮上しました。その後、25周にわたりデュマはピロに後からプレッシャーを掛けつづけ、残り3周でついにイン側から抜き去り、およそ6秒の大差をつけてチェッカーフラッグを受けました。

デュマは、「今回の勝利は、私のキャリアの中で、ベストの勝利でなかったとしても、最高の勝利のうちの1つであることは間違いない。」と、喜びを噛みしめながら述べています。さらにデュマは「実は総合優勝は諦めていた。でも、ピロがほんのわずかな隙を見せたので、勝負をかけた。パワーで優るLMP1をサーキットでオーバーテイクするのはほとんど不可能なことだが、それをやってのけたあのときの気持ちは言葉では表現できない」と付け加えています。チームメイトのデュマと共に、ドライバー部門でのリードを広げたティモ・ベルンハルトも「今回のレースは、少しのミスも許されない非常に厳しいレースだった。そして、われわれは1つのミスもせず、ライバルより速く走り、最高のピットストップでさらに展開を有利にした。今日のような勝ち方は実に楽しい」と述べています。

米国のプライベートチームであるダイソンレーシングも、激戦が繰り広げられているLMP2クラスで、今回も貴重なポイントを獲得しています。 カーナンバー16のRSスパイダーを駆るアンディ・ウォレス(イギリス)/ブッチ・ライツィンガー(米国)組は2位でフィニッシュ、クリス・ダイソン(米国)/ガイ・スミス(イギリス)組もカーナンバー20のRSスパイダーで5位に入賞しています。

プロダクションスポーツカーをベースとした車両で競われるGT2クラスでは、パトリック・ロング(米国)とダレン・ロー(米国)組がフライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRで2位に入っています。

ポルシェ・モータースポーツ部門の責任者であるハルトムート・クリステンは「今日はファンの皆さんにスタートからゴールまでモータースポーツの面白さのすべてを満喫してもらえたと思う。すべてのポルシェチームにとっては色々なことが起き大変なレースだった。ただロマン・デュマが残り3周でオーバーテイクしてそのまま逃げ切ったのは、まさにインターナショナルなレースならではのパフォーマンスだったし、パトリック・ロングの活躍にも目覚しいものがあった。彼は、控えドライバーでありながら、フライングリザードモータースポーツのGT3 RSRをドライブし、GT2クラスで2位に入賞したのだから。」と興奮を隠せない様子で述べています。

アメリカン・ル・マン・シリーズの第11戦は、2007年10月6日にジョージア州ブラセルトンのロードアトランタ・サーキットにて「プチ・ル・マン」として1,000マイル、10時間に渡って競われます。

総合結果
1. ベルンハルト/デュマ組(ドイツ/フランス)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、106周
2. ピロ/ヴェルナー組(イタリア/ドイツ)、アウディR10(LMP1)、106周
3. マクニッシュ/カペロ組(イギリス/イタリア)、アウディR10(LMP1)、106周
4. ウォレス/ライツィンガー組(イギリス/米国)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、106周
5. ブラバム/ヨハンソン組(オーストラリア/スウェーデン)、アキュラARX(LMP2)、106周
6. フェルナンデス/ディアス組(メキシコ/メキシコ)、アキュラ ローラB06(LMP2)、106周
7. ダイソン/スミス組(米国/イギリス)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、106周
8. デヴリン/バック組(イギリス/米国)、マツダ ローラB07(LMP2)、105周
9. マーセン/ブリスコー組(ドイツ/オーストラリア)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、104周
10. オコーネル/マグナッセン組(米国/デンマーク)、シボレーコルベット(GT1)、103周

ファステストラップ
ライアン・ブリスコー、ポルシェRSスパイダー、1分14.993 秒

クラス優勝
LMP1: ピッロ/ヴェルナー(イタリア/ドイツ)、アウディR10
LMP2: ベルンハルト/デュマ組(ドイツ/フランス)、ポルシェRSスパイダー
GT1: オコーネル/マグナッセン組(米国/デンマーク)、シボレーコルベット
GT2: メロ/サロ組(ブラジル/フィンランド)、フェラーリ430GT

ポイント順位
ドライバー(LMP2クラス)
1. ティモ・ベルンハルト(ポルシェ)、190ポイント ロマン・デュマ(ポルシェ)、190ポイント
3. サシャ・マーセン(ポルシェ)、153ポイント ライアン・ブリスコー(ポルシェ)、153ポイント
5. デイビット・ブラバム(アキュラ)、103ポイントステファン・ヨハンソン(アキュラ)、103ポイント
5. アンディ・ウォレス(ポルシェ)、103ポイント ブッチ・ライツィンガー(ポルシェ)、103ポイント

マニュファクチュアラー(LMP2クラス)
1. ポルシェ、202ポイント
2. アキュラ、141ポイント

詳しくはこちらをご覧ください。

2007/9/4