Porsche

アーカイブ  2007


3連続総合優勝のRSスパイダーへ、レギュレーションによるハンディキャップ

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)のRSスパイダーは、7月7日、コネチカット州ライムロックパークでル・マン24時間耐久レースをはさんで7週間ぶりに再開される世界最速のスポーツカーが競うアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第6戦に参戦します。

ニューヨークから車で約2時間半の、一周2.480キロメートルのサーキットで開催されるALMSのLMP2クラスに、4台のポルシェRSスパイダーが参戦します。ペンスキー・モータースポーツからは、前回のソルトレークシティでポルシェに今シーズン3度目となる総合優勝をもたらしたカーナンバー6のディフェンディングチャンピオンのサシャ・マーセン(ドイツ)/ライアン・ブリスコー(オーストラリア)組とカーナンバー7のティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ロマン・デュマ(フランス)組がそれぞれ乗り込みます。ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ロマン・デュマ(フランス)組はロングビーチおよびヒューストンでの総合優勝などで、現在ポイントリーダーとなっています。

昨年ロマン・デュマと組んでこのサーキットでクラス優勝を果たしたティモ・ベルンハルトは「このサーキットは距離が非常に短く、コーナーがタイトな上に、路面の凹凸も激しい。さらに全てのコーナーでトラフィックに悩まされる。ここは走って楽しいサーキットだが、決して易しいコースではない。路面もあちこち修復してあるのでレコードラインが取り難い。ラインよりも最大限のグリップが得られる走りをする必要がある。」と述べています。

残り2台のRSスパイダーは、ポルシェがサポートするプライベートチームであるダイソンレーシングから参戦します。カーナンバー16をドライブするのは、アンディ・ウォレス(イギリス)/ブッチ・ライツィンガー(米国)組です。彼らのチームメート、クリス・ダイソン(米国)/ガイ・スミス(イギリス)組は、カーナンバー20のステアリングを握ります。

アメリカン・ル・マン・シリーズのオーガナイザーであるIMSAは、RSスパイダーによるロングビーチ、ヒューストン、ソルトレークシティでの3戦連続総合優勝という結果を考慮し、レギュレーションに変更を加えることを決定しました。ライムロック戦以降、LMP2クラスの全車に5%絞られたリストリクターの装着が義務付けられます。このため、RSスパイダーのパワーも5%ダウンの478hpとなり、パワーで勝るLMP1クラスの車両を抑えて総合優勝できる可能性は、きわめて低くなります。

ポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンは「このシーズン中でのレギュレーション変更には、非常に不満だ。エキサイティングなレースを楽しみにしてくれているファンのことを考えても、この変更はナンセンスと言わざるを得ない」と述べています。それでも、ディフェンディングチャンピオンとして2年目のシーズンを終えるというポルシェの目標に変わりはありません。このことは彼の「われわれは今シーズン最大の目標を、激戦のLMP2クラスで、ドライバー、マニュファクチュアラー、チーム、エンジンクラスの部門で必ず勝つ、という目標を掲げてきたし、今もそれは変わらない。今後も強敵のアキュラとマツダを抑えてこの目標に向かって突き進んで行く。」というコメントにもはっきりと表れています。

ライムロックにおいて、RSスパイダーは初めてE10燃料でレースに臨みます。ALMSでは、参加チーム全ての燃料に10%のエタノールを混合することを義務付けることにより、エネルギー問題に対する意識を高め、またモータースポーツにおける環境に配慮したテクノロジーの普及を促進したい考えです。エタノールの混合によるパワーダウンはありません。

GT2クラス最強のポルシェチームである、ディフェンディングチャンピオンのイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/ヨハネス・ファン・オーバービーク(米国)組は、フライングリザードモータースポーツ911 GT3 RSRを駆り、このライムロックで今シーズン初となるクラス優勝を目指します。彼らのチームメートであるセス・ネイマン(米国)/ダレン・ロー(米国)組、タフェル・レーシング911 GT3 RSRのウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/ロビン・リデル(イギリス)も、タイトル獲得のチャンスを狙っています。

ライムロック戦は2007年7月7日土曜日の15:00(現地時間)にスタート、2時間45分以上に及ぶ熱戦が展開されます。

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2007/7/2