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ポルシェカレラカップジャパン 2007 第2戦/第3戦 レースレポート

ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会主催による、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2007年シリーズ第2戦、第3戦が、富士スピードウェイ(静岡県)にて2007年6月2日(土)、3日(日)に開催されました。

2007年6月2日(土):第2戦 - 予選
天候:晴れ 気温:23° 路面温度:29°

菅生で開幕を迎えたPorsche Carrera Cup Japan 2007から3週間が経った6月2日(土)。舞台を富士へ移して第2戦の予選が行われた。

今回は、土曜/日曜の連日で2戦行われるダブルヘッダー戦であり、この土曜日は午前中に予選、午後には早速決勝がスタートするため、25台が集まった第2戦の予選で、マシンにダメージを与えてしまうと、午後の決勝に大きく影響してしまうといった精神的プレッシャーも各パイロットに課せられる20分間の予選である。

9:35am タイムスケジュール通りに予選は開始された。最初にコースインしたのは#60 山田洋二。続いて#86 藤井芳樹、#18大久保 仁の順でそれぞれのType997は予選アタックに向かった。

予選3ラップ目、早くも昨日のフリー走行3番手タイムを上回る1'47.142をマークしたのは#86 藤井だった。Type997へスイッチして初レースとなった前回の開幕戦では、見事に4位でチェッカーを受けるなど好調をキープしている様子。同一周回で2番手のタイムを出したのは、開幕戦で堂々のポディウム2段目に登った#25 都筑晶裕が1'47.682をマークした。

予選開始から10分が経過する頃、一人1分45秒台に乗せてきたのは、この第2戦からPCCJ 2007年シーズンにいよいよ登場の、'05年〜'06年で2年連続チャンピオンに輝いている#1 伊橋 勳が1'45.762を叩き出した。こうなると、今シーズンからPCCJへ初参戦となるや開幕戦から鮮やかな走りで優勝を獲得した#26 高木 真一の動向が気になるところ。

と思ったそのとき、#1 伊橋のアタックに誘発されるように4周目の計測で#26 高木が出したタイムは1'44.591。この時点で唯一の1分44秒台を記録し、#1伊橋の前に立ち、その差は1秒170。この後どういう展開になるのかと見守る直後の双方5周目。#1 伊橋はその差を縮める果敢なアタックによって1'45.569を記録。しかしそこは#26 高木も攻め続け、1'44.562をマークし隙を見せない走りを披露した。

結果、第2戦ポールポジション ポイントを獲得したのは開幕戦に次いで見事#26高木が獲得し、1.007秒差で#1 伊橋がそれに続いた。開幕戦を3位でフィニッシュした#44 平川 晃が1'46.264は3番手に付け、以下#25 都筑(晶)、#86 藤井、#33 三浦 慶郎という上位陣で明日の決勝は行われる。2007年最初のダブルヘッダー戦の前半を制するのは果たして誰か。

2007年6月2日(土):第2戦 - 決勝
天候:晴れ 気温:23° 路面温度:30°

午前中の予選セッションを終えて3時間30分が経過し、第2戦決勝ラウンドのスタートに向け25台の911 GT3 Type997がコースインを開始した。

1:50pm、12周で行われる第2戦の決勝レースがスタートした。ポールポジションには#26 高木真一、そしてフロントローには#1伊橋勳。午前の予選で記録された2人のタイム差は1.007秒。まずは第1コーナーの進入が最初の勝負となると予想された次の瞬間、#1伊橋が痛恨のジャンプスタート。一瞬アクセルを戻して再び加速し第1コーナーへ突入。最初の2台は#26高木、#1伊橋という予選通りだったが、3番目に第1コーナーを抜けたのは4番手スタートの#25都筑晶裕。3番グリッドからの#44平川晃は一つ順位を落とすこととなった。

スタートラップでは、ギャップを広げられないよう#26高木の背後にピタリと付けて追う#1伊橋。決勝レース最初にコントロールラインに戻ったとき、#26高木と#1伊橋のタイム差は僅か0.620秒。#26高木はこの距離を広げるべく激しくも鮮やかなアタックにより、2周目から早速1'44.981というタイムで攻めた。同一周回の#1伊橋は1'46.009。この周回でギャップは 1秒648となり、予選時のタイム差とほぼ同じだけの違いが1周のうちにあらわれた。

周回をこなすたびに、1'44.862、1'44.812という具合に、予選を含めた現時点まで唯一の1分44秒台を記録している#26高木は、44秒台をコンスタントに叩き出した。懸命に食い下がる#1伊橋がそれまでの46秒台から1'45.866にタイムアップを遂げたその時、スタート時のジャンプスタートによるペナルティとして、ドライブスルーが課せられた。コースに戻ったときには#26高木と勝負するには難しい順位となっていた。

3番手と4番手争いでは、スタート直後に3番手#44平川の前に出た#25都筑(晶)がポジションをキープ。、終止#25 都筑(晶)の後ろを1秒以内で追いかけ続けた#44平川だったが、オーバーテイクのチャンスが訪れることはなく、開幕戦に続いて鮮やかに#26 高木が優勝。2位は#25 都筑、3位は#44 平川という結果でポディウムを飾り#1伊橋は15位に終わった。

次戦第3戦「Mobil1 Challenge」は明日10:35amに12周で行われる。そして予選のないダブルヘッダー後半戦のスターティンググリッドは、今回の第2戦決勝時に各パイロットが記録したベストタイム(1周あたりのラップタイムのうち最も速かったタイム)の順であることから、唯一1分44秒台を記録した#26高木が3連続となるポールポジションを見事獲得。そして15位で終えた2年連続チャンピオン#1伊橋は、今日4周目に記録した1'45.866のタイムが功を奏し明日、再びフロントローからのスタートとなる。以下、#44 平川、#9 武井、#25 都筑(晶)、#86 藤井の順で上位6台が並ぶ。ディフェンディングチャンピオン#1伊橋の追い上げはなるのか。

2007年6月3日(日):第3戦 - 決勝
天候:晴れ 気温:25° 路面温度:Start 30°/Finish 35°

昨日の第2戦から一夜明けた今日、ダブルヘッダー後半戦となる第3戦の決勝レースがスタートする。天候は昨日に引き続き晴天。エントリー車両も第2戦同様25台がグリッドについた。

ダブルヘッダー戦の場合は、前日に行われた決勝レースのベストタイム順で翌日の決勝グリッドが決まるという今シーズンのレギュレーションに伴い、昨日はジャンプスタートによるドライブスルーペナルティで大きく順位を落とし、15番手でフィニッシュした#1 伊橋 勳だったが、好タイムを残したことで2番グリッドからのスタートである。#1伊橋にとって、ポールポジション #26 高木 真一とのスタート勝負は昨日と同じシチュエーション。果たして挽回はなるのか。

10:35am、12周で行われる第3戦Mobil1 Challengeの決勝スタートの合図となるシグナルが一つずつ赤く染まる。そして昨日#1伊橋がジャンプスタートを喫した時と同じ最後のレッドが点灯。#1伊橋は落ち着き、シグナルが消灯するのを待った。とその時、消灯を待たずして動き出したマシン。それはポールポジション#26 高木だった。#26高木はすぐに一瞬アクセルは抜いたものの、明らかなジャンプスタート判定は昨日の#1伊橋と全く同じ状況である。

第2戦と全くの立場逆転となった瞬間、俄然#1伊橋優勢でスタートを切ったかに思えた時、昨日の自分を見るかのような#26高木の挙動に目を奪われた#1伊橋の隙をつき、3番グリッドの#44平川 晃が絶好のスタートによって第1コーナーを制した。最初にホームストレートに帰ってきたときは#44 平川、#26 高木に4番手スタートの#9 武井が続き、#1伊橋は4位のポジションまで落ちていた。

ジャンプスタートを自覚していた#26高木は、ペナルティを早々に済ませようと2周目の終わりにピットイン。ドライブスルーを行った。これによりトップは#44平川、2位に#9武井。#1伊橋は3番手に上がるや、次のラップでは#9武井をパスし残る#44平川に照準を合わせた。#26高木はこのペナルティによって13位でコースへ復帰。

#1伊橋は3周、4周と周回を重ねるたびに#44平川とのギャップを縮め、5周目の後半セクションで見事にパス。2年連続チャンピオンに相応しいトップポジションを遂に取り戻し、この時点の上位3台は#1伊橋、#44平川、そして3番手には4周目で#9武井をパスし1つ順位を上げた#25 都筑 晶裕が付けた。

こうした中、13位からの追い上げが注目されるポイントリーダー#26高木にはドライブスルーペナルティの表示。最初のドライブスルーはオフィシャルから提示される前に自主的な判断で行われたことで無効となり、改めてペナルティが課せられた。素早い判断が仇となる結果は順位を更に落とすこととなった。

トップ#1伊橋は昨シーズンの最終戦依頼、前方に誰もいないクリアラップで快走を続け、2番手走行の#44平川に5.952秒のギャップを作り、#1伊橋としては今シーズン2戦目となるこの第3戦で堂々の優勝を勝ち取った。そして#44平川と#25都筑(晶)の攻防は7周に渡り繰り広げられ、1秒以内のギャップで攻防が続いた結果、#44平川が2位を守り、3位に#25都筑(晶)が入った。

カルラレーシングに今シーズン初の優勝をもたらしピットに戻ってきた#1伊橋を工藤( Kudo )チーム監督が迎え、今回の優勝を抱き合って喜ぶ姿に周りからは沢山の拍手が贈られる中、第3戦Mobil1 Challengeの決勝レースは無事終了した。そして、決勝中のベストタイム記録者に贈られるファステストラップポイントは15位でフィニッシュした#26高木が1'45.289のタイムで獲得した。尚、今回ベテラン#60 山田洋二(Yoji Yamada)は6位入賞を果たし、表彰式では#44平川からもマイクを通して賞賛の言葉が贈られた。

前半戦終了時点のシリーズンポイントランキングでは、優勝こそ逃しているものの3戦全てでポディウムを獲得している#25 都筑 晶裕が52ポイントで現在トップ。次いで#44平川 晃が50ポイントで2位、3位が#26高木 真一の46ポイントだが、単独4位の#9 武井 真司が40ポイントで肉薄し、余談を許さない展開。いよいよシーズン後半戦に突入する次戦第4戦は、ツインリンクもてぎ(栃木県)。僅差で競り合う今シーズンは、まだまだ誰がシリーズンチャンピオンに輝くか全く予想がつかない。次回もてぎ戦も予選から熱い戦いが展開されること必至である。

2007/6/8