Porsche

アーカイブ  2007


ポルシェRSスパイダーが、3戦連続で総合優勝

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)のRSスパイダーは、ユタ州ソルトレークシティーで開催されたアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第5戦において、第3戦、4戦に続き総合優勝を収め、またしてもその強さを見せつけました。

ペンスキー・モータースポーツからエントリーしたカーナンバー6のポルシェRSスパイダーを駆るサシャ・マーセン(ドイツ)/ライアン・ブリスコー(オーストラリア)組は、力強い堂々とした走りを見せ、よりパワフルなLMP1クラスのマシンを抑え、総合優勝を飾ったのです。総合3位にはチームメートのティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ロマン・デュマ(フランス)組が入りました。

スタート直後に起きた混乱により、レース序盤の状況はポルシェにとって非常に厳しいものでした。フロントローからスタートしたティモ・ベルンハルトのRSスパイダーとサシャ・マーセンのRSスパイダーは、第1コーナーを過ぎた時点で、それぞれ5番手と9番手まで後退しました。レース後、このスタートについてデュマは、「ALMSのレギュレーションでは、グリーンフラッグが振られるまでは80 km/h以下で走行しなければならない。しかしサシャと僕以外のドライバーはそれを守らなかった。でもその後は懸命に追い上げたよ」と述べています。

ペンスキーポルシェの2台が、ともにトラフィックに引っかかった時、チーム監督は戦略を変更、マーセンを給油とタイヤ交換のために6周目にピットインさせ、デュマも11周目でピットイン、その後はこの作戦が功を奏して、2台のRSスパイダーは他の車にブロックされることもなく周回を重ねるごとにタイムを上げ、ファステストラップを連発しました。

カーナンバー7のRSスパイダーは、遅いマシンとの接触によりリアディフューザーが損傷し、デュマはこれにより課せられた「ストップアンドゴー」ペナルティーに続いてピットストップを余儀なくされました。ティモ・ベルンハルトはレース後半でのハンドリングについて「低中速コーナーでは問題なかったが、高速コーナーでは接触時に受けたダメージによってリアのダウンフォースが十分にかからず走り難かった」と述べています。リアにダメージを受けたにもかかわらず、ベルンハルトは激しくプッシュ、この間にファステストラップも叩き出しました。優勝したサシャ・マーセンは「今日は非常に厳しいレースだった。それだけに、僕にとってアメリカン・ル・マン・シリーズでの初の総合優勝となった今日の勝利は本当に嬉しい。僕達の戦略はすべて完璧だった」と、その喜びを語っています。

ポルシェがサポートするプライベートチームであるダイソンレーシングから出走した2台のRSスパイダーも、トラブルにも見舞われることなくアンディ・ウォレス(イギリス)/ブッチ・ライツィンガー(アメリカ)組が総合4位に、そしてクリス・ダイソン(アメリカ)/ガイ・スミス(イギリス)組も総合5位でレースを終えています。こうして、ヴァイザッハで開発、製作された合計4台のスポーツプロトタイプは、激戦のLMP2クラスにおいて1位から4位までを独占するという快挙を成し遂げたのです。

テクニカルディレクターのディーター・シュタインハウザーは「ペンスキー・モータースポーツとダイソンレーシングからエントリーした合計4台のポルシェRSスパイダーは、マシントラブルもなく安定した走りを見せてくれた。完璧なチームワークと巧みなレース戦略によって、ペンスキー・モータースポーツは3戦連続となる総合優勝を勝ち取ることができたし、またLMP2クラスで1位から4位までを独占したことは、ポイントスタンディングの点でもきわめて大きいと思う」というコメントを残しています。

プロダクションスポーツカーをベースとした車両で競われるGT2クラスでは、フライングリザード・モータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRのステアリングを握るタイトルディフェンダーのイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/ヨハネス・ファン・オーバービーク(アメリカ)組は、またもや2位でのフィニッシュとなりました。タフェル・レーシング911 GT3 RSRのヴォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/ロビン・リデル(イギリス)組は2位と僅差の3位でレースを終えています。

アメリカン・ル・マン・シリーズ第6戦は、2007年7月7日にコネチカット州レイクヴィルのライムロックパークで開催される予定です。

決勝レース結果

1. マーセン/ブリスコー組(ドイツ/オーストラリア)ポルシェRSスパイダー(LMP2)66周
2. マクニッシュ/カペロ組(イギリス/イタリア)アウディR10(LMP1)66周
3. ベルンハルト/デュマ組(ドイツ/フランス)ポルシェRSスパイダー(LMP2)66周
4. ウォレス/ライツィンガー組(イギリス/アメリカ)ポルシェRSスパイダー(LMP2)66周
5. ダイソン/スミス組(アメリカ/イギリス)ポルシェRSスパイダー(LMP2)66周
6. ピロ/ヴェルナー組(イタリア/ドイツ)アウディR10(LMP1)66周
7. フェルナンデス/ディアス組(メキシコメキシコ)アキュラ ローラB06(LMP2)61周
8. ベレッタ/ギャビン組(モナコ/イギリス)シボレーコルベット(GT1)61周
9. オコネル/マグヌッセン組(アメリカ/デンマーク)シボレーコルベット(GT1)61周
10. フィールド/フィールド/ベリー組(アメリカ/アメリカ/アメリカ)クリエイションCA06H(LMP1)60周

ファステストラップ

ティモ・ベルンハルト、ポルシェRSスパイダー、2分21秒749

クラス優勝

LMP1:マクニッシュ/カペロ組(イギリス/イタリア)、アウディR10
LMP2:マーセン/ブリスコー組(ドイツ/オーストラリア)、ポルシェRSスパイダー
GT1:ベレッタ/ギャビン組(モナコ/イギリス)、シボレーコルベット
GT2:エンゲ/ターナー組(チェコ/イギリス)、フェラーリ430 GT

ポイントスタンディングス

ドライバー(LMP2クラス)

1. ティモ・ベルンハルト、ポルシェ/ロマン・デュマ、ポルシェ、91ポイント
3. サシャ・マーセン、ポルシェ/ライアン・ブリスコー、ポルシェ、78ポイント
5. デビッド・ブラバム、アキュラ/ステファン・ヨハンソン、アキュラ、55ポイント

マニュファクチュアラー(LMP2クラス)

1. ポルシェ、99ポイント
2. アキュラ、73ポイント

2007/5/22