ポルシェRSスパイダーがワンツーフィニッシュで4度目のLMP2クラス優勝
ポルシェAG (本社:ドイツ、シュトゥットガルト社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)のポルシェRSスパイダーは、8月20日ウィスコンシン州エルクハートレイクにて開催されたアメリカン・ル・マンシリーズ第7戦「ジェネラック500」のLMP2クラスにおいて、ワンツーフィニッシュを飾り、LMP2クラスのドライバーズポイントでトップに立ちました。
45,000人以上の観客が見守る中、チーム戦略の変更によって誕生した新しいコンビ、サシャ・マーセン/ティモ・ベルンハルト組は、No.6のポルシェRSスパイダーを駆り、0.15秒という僅差でルーカス・ルール/ロマン・デュマ組が乗るNo.7のRSスパイダーに競り勝って優勝を手にしました。この2台のポルシェは、総合順位においてLMP1プロトタイプの3台のマシンに続き4位と5位に食い込みました。
それまでドライバーズポイントでトップに立っていたインタースポーツ・ローラは、クラス3位でフィニッシュしましたが、ポルシェと同一周回で走行していたため、RSスパイダーがトップに立つにはワンツーフィニッシュをする必要がありました。
ルール/デュマ組のポルシェは、1時間30分経過時点では、イエローフラッグによるピットストップの間、総合トップを走っていましたが、デュマがリスタートの際にグリーンフラッグが振られてペースカーを追い越したためペナルティを課せられ、ベルンハルトがクラストップに躍り出ることになりました。デュマはその後、ピットストップでの交換作業の間に再びトップに返り咲くことができましたが、2時間経過時点のタイヤ交換を含めた最終ストップによって、レース終了までマーセン/ベルンハルト組に首位を明け渡すことになります。
マーセンは、「エアジャッキの損傷などのトラブルが発生したため、最終ピットストップではタイヤ交換を行わないという判断を下しましたが、マシンは素晴らしい走りを見せてくれました」と述べています。マーセンは、彼にとって25度目の参戦となるアメリカン・ル・マン・シリーズでクラス優勝を果たし、LMP2のドライバーズポイントではローラのドライバー、クリント・フィールドとリッツ・ハリデイに2ポイント差をつけて首位に立ちました。今回の勝利は、ベルンハルトにとってはALMSで15回目となるクラス優勝でした。
ペンスキー・レーシングのティム・シンドリックは、「このレースに参戦するにあたって私達の目標は、ポルシェとドライバーのためにLMP2クラス優勝に向けて全力を尽くすことでした。今日のワンツーフィニッシュは、この目標を達成するにあたって申し分のない結果です。レース終盤で我々の2台のマシン同士による接触などでこのフィニッシュを台無しにしてはならないと思い、それを回避しました。ドライバーだけでなく、チームの他のメンバーも優れた仕事をしてくれました。ピットストップによって私達は順位を上げ、ワンツーフィニッシュを大きく引き寄せることができたのです」と、チームにとって今季4度目のクラス優勝に満足し、ピットクルーとドライバーのチーム一丸となった努力を称賛しました。
ポルシェはLMP2のドライバーズ選手権で初めて首位に立ったのみならず、LMP2のシャシー/エンジンのマニファクチャラーズポイントにおいてもリードを広げました。また、ペンスキー・モータースポーツもチームタイトル争いでリードを広げました。
一方、GT2カテゴリーでは、ペテルセン・モータースポーツ/ホワイト・ライトニング・レーシングからエントリーしたイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組の911GT3 RSRが今季2度目となるクラス優勝を収めました。
GT2クラスのポールポジションからスタートしたロングは、序盤はクラストップを走っていましたが、最初のイエローフラッグが振られてピットインすると、代わってフェラーリ430とBMW M3に先行を許しました。この3台のマシンに、さらにマイク・ロッケンフェラー/マルセル・ティーマン組のアレックス・ジョブ・レーシングのポルシェも絡み、最後まで抜きつ抜かれつの熾烈なバトルが展開されました。レース終盤、12分の差をつけて先頭を走っていたベルクマイスターがスピンによりコースオフを喫し、ラジエーターを損傷すると、BMWにリードを許す展開になりました。しかし、ベルクマイスターはすぐに態勢を立て直し、ラジエーターからフルードが少しずつ漏れ出る状態のまま、残り僅か7分というところでBMWを再び抜き去り、そのままチェッカーフラッグを受けました。ロッケンフェラー/ティーマン組は、BMW M3に続く3位でレースを終えました。
同じくGT2クラスで911GT3 RSRを駆るヨハネス・ファン・オーバービーク/ヴォルフ・ヘンツラーはクラス5位につけ、ポイント争いではファン・オーバービークはベルクマイスターを9ポイントリードすることになりました。
次回のアメリカン・ル・マン・シリーズは、2006年9月3日(日曜)、カナダのオンタリオ州トロント北部にあるモスポートパークで開催される予定です。
2006/8/23