Porsche

アーカイブ  2006


ポルシェRSスパイダーが強烈なパフォーマンスを見せつけ 3戦連続クラス優勝を飾る

シュツットガルト. ポルシェAG (本社:ドイツ、シュトゥットガルト社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)のポルシェRSスパイダーは、アメリカン・ル・マンシリーズ第5戦、ソルト・レイク・シティにおいてサシャ・マーセン(ベルギー)/ルカス・ルール(モナコ)組のドライブにより、ポルシェに3戦連続のクラス優勝をもたらしました。

LMP2クラスでのエントリーにもかかわらず、マーセン/ルーカス組のRSスパイダーはレース終了間際まで、総合優勝を手にする可能性さえあったのです。ミラー・モータースポーツ・パークの攻略し難いサーキットを2時間45分で走り終えたとき、彼らとトップでゴールしたアウディR10との差はわずかコンマ 3秒しかありませんでした。

「私達はゴール直前まで、ル・マンの新たな覇者と互角の戦いを繰り広げました。それはまさにゴライアスに挑むダビデのようであり、スポーツカーレースがこれほど魅力的であることをファンにアピールする絶好の機会となりました」と、ポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンは興奮気味に述べています。この勝利により、ポルシェはLMP2カテゴリーにおける選手権ポイントのリードをさらに広げました。「私達の戦略は完璧に運びました。しかもこの極めて攻略し難いサーキットにおいてRS スパイダーの好調な仕上がりぶりを証明できたのです」。

とはいえ、2002年冬季五輪開催都市で初めて行われたル・マンシリーズの期間中、ペンスキー・モータースポーツから出走したヴァイザッハ生まれのスポーツプロトタイプにとって、その環境は理想とは程遠いものでした同市の高い標高のため、自然給気エンジンはターボ付きエンジンと比べて、60馬力近いパワーの差をつけられていたからです。

このハンディキャップにもかかわらず、RS スパイダーは予選で力強い走りを見せつけ、レース序盤からトップ争いを繰り広げました。スターティングナンバー6のサシャ・マーセンの駆るRS スパイダーは、しばらくの間トップを走り続け、ファステストラップさえも記録しました。

ティモ・ベルンハルトは、スターティングナンバー7のRS スパイダーをチームメイトのロマン・デュマ(フランス)に委ねた時点でトップに立っていましたが、デュマはそれから3周後にコースアウトを喫し、その際にスロットルボディに石が詰まりました。この処置を終えるまでに11分間のピットストップを余儀なくされ、トップグループから10周遅れとなってしまいました。彼らのRS スパイダーはこの差を埋められず、LMP2カテゴリー中3位でレースを終えました。

レースの終盤では、全ての観客の目はルカス・ルールの駆るゼッケン6のRS スパイダーに釘付けとなりました。この難しいサーキットにおいて、ルールは周回ごとにライバル達を抜き去り、遂にトップを走るアウディ R10に追いついてプレッシャーをかけ始めたのです。この時点までにモナコ出身のルールは、もう1台のアウディやその他のLMP1カテゴリーの車両をはるか後方に置き去りにしていました。興奮に包まれたファイナルラップが終わったとき、アウディとポルシェはわずかコンマ3秒の差でフィニッシュラインを駆け抜けました。

「パワーダウンしたエンジンにもかかわらず、この非常にタフなサーキットで、私達の車の強みが大いに発揮されました」と、ルカス・ルールは彼にとっての初めてのクラス優勝に満足した様子で述べています。「トップにプレッシャーをかけ続けたことは非常に痛快で、自分達の全力を出し切ることができました。しかしあまり大きなリスクを犯したくはありませんでした。私達の最優先目標はLMP2クラスでシリーズチャンピオンになることであり、その重要性を考えれば、最終ラップでリスクを犯すわけにはいかなかったのです」。

GT2カテゴリーでは、ペテルセン・モータースポーツ/ホワイト・ライトニング・レーシングからエントリーしたイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組のポルシェ 911 GT3 RSRがクラス2位を獲得し、その後ろには、フライング・リザード・モータースポーツチームからエントリーしたヨハネス・ファン・オーバービーク(米国) /ヴォルフ・ヘンツラー(ドイツ)組の911GT3 RSRが続きました。

アメリカン・ル・マンシリーズ第6戦は、7月22日、オレゴン州ポートランドで開催されます。

決勝結果

1. ビエラ/ピロ組(ドイツ/イタリア)、アウディ R10(LMP1)、65周
2. マーセン/ルール組(ベルギー/モナコ)、ポルシェ RS スパイダー(LMP2)、65周
3. ウィーバー/ライツィンガー組(イギリス/米国)、ローラ B06(LMP1)、65周
4. カッペロ/マクニッシュ組(イタリア/イギリス)、アウディR10(LMP1)、65周
5. ダイソン/スミス組(米国/イギリス)、ローラ B06(LMP1)、64周
6. デイトン/ウォレス組(米国/イギリス)、ローラ EX257(LMP1)、62周
7. エンゲ/ターナー組(チェコ/イギリス)、アストンマーチン(GT1)、62周
8. ピッチーニ/サラザン組(イタリア/フランス)、アストンマーチン(GT1)、61周
9. フィールド/ハリデイ組(国/イギリス)、ローラ B05(LMP2)、61周
10.フェローズ/オコネル組(カナダ/米国)、シボレーコルベットC6-R(GT1)、61周

クラス優勝

LMP1: ビエラ/ピロ組(ドイツ/イタリア)、アウディ R10
LMP2: マーセン/ルール組(ベルギー/モナコ)、ポルシェ RS スパイダー
GT1: エンゲ/ターナー組(チェコ/イギリス)、アストンマーチン
GT2: メラ/サロ組(ブラジル/フィンランド)、フェラーリ 430 GT


ファステストラップ:サシャ・マーセン、ポルシェ RS スパイダー、2分23.665秒

2006/7/19