Porsche

アーカイブ  2006


「パナメーラ」はライプツィヒ工場で生産

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、4ドアスポーツ「パナメーラ」をライプツィヒ工場で生産することを取締役会で決定し、その生産を行うため同工場を大幅に拡張します。

ポルシェではパナメーラの生産に向けて床面積2万5,000平方メートルの生産ホールを新設するほか、既存のアッセンブリーホールを拡張し、試作/解析センターおよび実習生研修のためのワークショップを設置します。さらに新しいホールのすぐ近くに、総面積30,000平方メートルの物流センターを建設する予定です。当局の許可を待って、今秋9月に着工します。建物と生産設備を合わせた合計投資額は 1億2,000万ユーロにのぼります。

Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキングは、「カイエンとカレラGTの生産開始以来、ライプツィヒ工場は最高品質のプレミアムカーの生産拠点として、素晴らしい実績を残してきました。今回、パナメーラをライプツィヒで生産することにしたのは、同工場の従業員の技能と能力の高さを評価したため、そしてドイツ東部の経済発展に貢献するためです」と述べています。Dr.ヴィーデキングはさらに、『メイド・イン・ジャーマニー』という品質ホールマークがパナメーラにとって特に重要なことを強調し、「工業の中心地ドイツで生産することで、ポルシェのスポーツカーの伝統的価値を高めると同時に、顧客の期待に応えることができます」と述べています。

ポルシェは今回もまた、公的補助金に頼らない方針を決めました。「スポーツユーティリティー・ビークル(SUV)、カイエンの成功で私たちは、ポルシェ車をつくるのに公的資金を必要としないことを証明しました。私たちにとって必要なのは、考え抜かれた生産コンセプトとポルシェの特徴でもある高水準の品質です。」Dr. ヴェンデリン・ヴィーデキングはこのように強調しています。

パナメーラのエンジンは、シュトゥットガルトにあるポルシェの工場で生産され、塗装済みボディはフォルクスワーゲン(VW)社のハノーバー工場から供給されます。「ハノーバー工場からボディを調達するのは、同工場がVWグループの最新鋭工場のひとつであり、プレミアムクラスの車両のボディ製作に適していると判断したためです。さらにハノーバー工場には、VWの他の工場にはない、広範なカラーバリエーションに対応できる塗装工場が存在します」(Dr. ヴィーデキング)。ハノーバー工場の労使はポルシェに対し、最高レベルの品質と最高度の効率、および高い競争力を確保し、将来に至るまでそれを維持することを確約しました。ハノーバー工場の品質レベルの高さをポルシェはすでに確認済みで、同工場のリーン生産導入をサポートしアドバイスを行ったのが、ポルシェコンサルティングでした。

パナメーラ生産に占めるポルシェの内製率は15%で、塗装済みボディは車両全体の価値の6%を占めます。ポルシェの協力会社の多くはドイツ企業であるため、ドイツ国内の付加価値比率は70%近くに達します。つまり、ポルシェの他のモデル同様パナメーラは、生粋の『メイド・イン・ジャーマニー』のポルシェ車になるのです。

このことは、4シータースポーツクーペの生産がドイツ国内の労働市場に利益をもたらすことを意味しています。ライプツィヒのポルシェ工場では600人の雇用が生み出されるほか、それ以外にも地元地域で同じく600人の雇用が生まれます。パナメーラの生産に向けた人員採用は2008年に始まります。ポルシェのシュトゥットガルト-ツッフェンハウゼン工場とヴァイザッハのR&Dセンターでは、パナメーラの生産開始により既存の雇用が維持されるだけでなく、2009年までに約400人を追加採用することになっています。そのほかVWのハノーバー工場でも、長期的に約500人の雇用が維持されます。

またポルシェの取締役会は、ポルシェ AG グループ経営協議会、ポルシェ・ライプツィヒ GmbH 経営協議会、およびドイツ全金属労働組合(IG メタル)との間で、ポルシェ・ライプツィヒ GmbH の労働協定を 5 年間延長することで合意しました。

パナメーラは目下開発段階にあり、2009年に市場に導入される予定です。

2006/5/22