Porsche

アーカイブ 2005


ポルシェ カスタマー用レーシングカーがテスト段階に

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、2006年ALMS/LMP2(アメリカンル・マンシリーズ / ル・マンプロトタイプ2)カテゴリーに参戦するプライベートチーム向けの新型レーシングカーのシェイクダウンテストを、ヴァイザッハにあるポルシェ研究開発センター内テストコースにて行いました。

このレーシングカーは、カーボンケブラーのボディから、新開発のエンジン、シャシー、パワートレイン、サスペンションに至るまで、全てがポルシェによって設計・製作されています。

搭載する新開発の耐久レース用3.4リッター90度V8エンジンには、ACOレギュレーション準拠のエアリストリクターが装着され約480PSの最高出力を発生します。この軽量パワーユニットは、4バルブヘッド、ドライサンプ潤滑システム、シングルシリンダースロットルバルブ方式を採用し、低重心を特徴とします。

カーボンファイバー製のトリプルプレートレーシングクラッチを組み合わせた6速シーケンシャルトランスミッションは、ステアリングホイールのパドルを操作してシフトチェンジを行い、シャシー構造部としての役割も果たします。
モノコックシャシーはポルシェカレラGTと同様に、カーボンファイバーで造られています。傑出した強度と軽さを誇るこのモノコックの前後には、調整式のスプリング、スタビライザー、4 ウェイショックアブソーバーを備えたダブルウィッシュボーンサスペンションが取り付けられます。

レース走行中に最適な制動力を発生させるため、ブレーキシステムは2個のマスターシリンダーによりブレーキバランスの調節も可能です。フロントには直径 380mm、リアには355mmのカーボン製ベンチレーテッドディスクが組み込まれます。また新型プロトタイプカーには、パートナーとして開発に参加したミシュラン社製のレースタイヤが装着されます。

ポルシェでは、ALMSを戦うプライベートチームに車両を供給していくため、高価な軽量素材を必要以上に用いることなく可能な限り軽量化することが求められました。
ポルシェの開発エンジニアは、高度に統合化された軽量構造設計コンセプトを用いて、2006年のALMSレギュレーションに沿って設計した結果、750kgの最低重量を達成しています。

この新しいレーシングカーはペンスキーレーシング傘下のチーム、ペンスキーモータースポーツから2006年のALMSにフル参戦する予定です。それに先立ち、2005年10月1日にロードアトランタで行われる「プチ・ル・マン」と、10月16日にラグナセカで開かれる2005年ALMS最終戦に出場し、実戦デビューいたします。

2005/6/22