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ポルシェAGの新取締役会会長にマハト、副会長にエディヒポルシェ オートモービルホールディングSE(本社:ドイツ、シュトゥットガルト)の監査役会は本日7月23日、最高経営責任者の Dr. ヴェンデリン・ヴィーデキングおよびホルガー P. へルター取締役を交えて協議した結果、二人の辞任を承認しました。二人の取締役会メンバーはポルシェSEおよびポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト)を直ちに退社し、その後は監査役会の懇請を容れて相談役としての立場から両社にアドバイスを行うことになります。両人はそれぞれ、ドイツのフォルクスワーゲンAGおよびアウディAGの監査役の職も辞します。

Dr.ヴィーデキングとへルターは最近数週間の間に、ポルシェSEとポルシェAGのさらなる戦略的発展を考えた場合、二人が経営の第一線から身を引くのが上策だという結論に達しました。それが情勢を鎮静化し、統合された自動車会社の形成を支援する上で少なからず役立つと判断したものです。両名は取締役会レベルでの権限委譲に進んで応じるだけでなく、それぞれの後任の職務遂行をサポートする考えです。

Dr.ヴィーデキングの後任としてポルシェAGの最高経営責任者(CEO)に就任するのは、現在ポルシェAG取締役として生産とロジスティックスを担当するミハエル・マハトです。また、同じくポルシェAGの人事担当取締役のトマス・エディヒが新任のCEOを補佐します。さらにマハトとエディヒはポルシェSE取締役会メンバーに任命されました。マハトは技術と製品を、エディヒは商業問題と事務管理をそれぞれ担当します。

監査役会は、長期間に及ぶ激務を経て、今回退陣することになった二人の取締役会メンバーに謝意を表明しました。監査役会は、本来2012年までの任期を中途で辞めるDr. ヴィーデキングに5,000万ユーロの退職金支給を提案、Dr.ヴィーデキングはこれを受諾しました。同様にホルガー P. へルターには1,250万ユーロが支給されます。Dr.ヴィーデキングとへルターはともに、現在の契約に基づく相応額を請求する権利を放棄しました。

Dr. ヴィーデキングは1992年10月1日付けでポルシェAGのCEOに就任しました。経営再建を果たした後、彼はシュトゥットガルトに本拠を置くラグジュアリースポーツカーメーカーを世界最高の収益力を誇る自動車メーカーに発展させました。2005年9月、ポルシェAGはフォルクスワーゲンAGの普通株式の20%を公開市場で買い付けました。それを受けて2006年1月にDr.ヴィーデキングはVW監査役会にメンバーとして迎えられました。さらに2007年11月のポルシェ オートモービルホールディングSE設立後は、この持ち株会社の取締役会会長にも就任しました。ポルシェ オートモービルホールディングSEは現在、ポルシェAGの全株式、およびVW AGの株式の50.76%を保有しています。

ホルガー P. へルターは財務、経理および調達担当取締役として1996年に、ポルシェAGに迎えられました。ヴィーデキング同様、彼もフォルクスワーゲンAG監査役会のメンバーでした。2007年11月にはポルシェSE監査役会から、その財務担当取締役兼取締役会副会長に任命されました。

ミハエル・マハトは1960年シュトゥットガルト生まれ、シュトゥットガルト大学で機械工学を学び、フラウンホーファー協会工業エンジニアリング研究所(IAO)で研究活動に取り組んだ後、1990年にポルシェAGに入社、エンジン企画のスペシャリストとして活動を始めました。ディレクター補佐として生産/資材管理、およびPVPポルシェ改善プロセスのコンセプトづくりと実施を担当した後、取締役会会長補佐として、サプライヤー統合によるプロセス最適化、いわゆるP.O.L.Eプログラムを企画、実行しました。1994年に新設されたポルシェ コンサルティングGmbHのマネジングディレクターに推され、1998年にポルシェAGの取締役会メンバー(生産およびロジスティックス担当)に就任しました。生産効率の向上がこの間の彼の仕事の中心テーマでした。マハトはライプツィヒ工場の建設と操業開始に奔走したほか、カイエンとパナメーラの両モデルラインの開発に尽力しました。

トマス・エディヒは1961年にシュトゥットガルトで生まれました。カールスルーエのUniversity of Cooperative Educationで経営学を学んだ後、1986年にシュトゥットガルトのアルカテルSEL AGに入社しました。一連のポストを経て、1998年に取締役となり、人事部長に就任、2002年にはパリのアルカテル社の執行取締役に任命されました。その後ボン所在のドイツテレコムAGを経て、2006年にポルシェに入社しました。2007年5月に取締役に就任、人事と労使関係を担当してきました。

なお、これに先立ちポルシェSE監査役会は、フォルクスワーゲンAGとの統合への基盤を整えるため、50億ユーロの増資を決定し、カタール ホールディングLLCによる資本参加に関する交渉を進めることを承認しました。

2009/7/23