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ニューポルシェ911 RSRが初めてのポールポジションを獲得世界耐久選手権(WEC)2019-2020シーズン第2戦 富士 GTEクラス予選

ポルシェAGの新型911 RSRは、富士スピードウェイにおける世界耐久選手権(WEC)2019ー2020年シリーズ第2戦の予選においてGTE-Proクラスのポールポジションを獲得しました。

今シーズン開幕戦のシルバーストンで勝利を収めたゼッケン91の911 RSRをドライブしたリヒャルト・リーツ(オーストリア)/ジャンマリア・ブルーニ(イタリア)組は、続く富士の予選でもその速さを見せつけて最速タイムを記録しました。チームメイトの92号車をドライブするケヴィン・エストル(フランス)/ミカエル・クリステンセン(デンマーク)組は6番グリッドから6時間レースをスタートします。GTE-Amクラスではドイツのカスタマーチームであるプロジェクト1が初のポールポジションを獲得しています。

気温30度に達する快晴のもと、富士山麓のサーキットで行われた予選は、いかに路面を捉えるかが鍵となりました。ポルシェGTチームは昨シーズンのWECチャンピオンであるエストレが駆る92号車の911RSRを最初にコースへ送り出しますが、トラフィックに阻まれて小さなミスをいくつか犯してしまいます。続いて同車に乗り込んだクリステンセンはアタック中にスピンを喫してリヤにダメージを負い、そのまま予選終了となりました。

もう一方の91号車は見事に作戦を遂行しました。ブルーニはクリアラップを取れない中、3番手のタイムを記録してリーツにチャンスを繋げます。市販車の911 GT3 RSをベースに開発された2019年モデルのニュー911RSRのポテンシャルをフルに発揮したリーツはトップタイムを叩き出しました。両ドライバーの平均タイムは1分37秒356となり、ポールポジションを獲得しました。

GTE-Amクラスでは2台の911RSRでエントリーするプロジェクト1の57号車を駆るブラジル出身のフェリペ・フラガとアメリカ出身のベン・キーティングがクラス最速コンビとなりました。決勝レースではオランダ人のジェローン・ブリークモレンがこのコンビに加わります。プロジェクト1のもう1台、56号車は5番グリッドからシーズン第2戦を戦います。同じく510psを発揮する911RSRでエントリーするデンプシープロトンのうち、ポルシェカレラカップジャパンにも参戦する星野敏がステアリングを握る88号車は6番グリッド、77号車は8番グリッドからのスタートとなります。ガルフレーシングは9番グリッドより決勝レースに臨みます。

予選後のコメント
フリッツ・エンツィンガー(ポルシェモータースポーツ バイスプレジデント):「リチャードとジャンマリアは素晴らしい走りを見せました。新型911RSRは開幕戦シルバーストーンでの勝利と今回のポールポジションで優れたパフォーマンスを証明しています。決勝の6時間レースにも自信を持っています」。

パスカル・ツーリンデン(GTワークスチームディレクター):「ニューRSRでポールポジションを獲得出来たことを誇りに思います。ここ富士では全セッションでトップを取っていますが、92号車は残念な結果だったので悲喜交々といったところです。明日の決勝は良い結果になると思います」。

アレキサンダー・シュテーリッヒ(WECオペレーションマネージャー):「ポールポジションはチーム全員で獲得した勲章です。シルバーストーンでは優勝しましたが、課題も見つかりました。全体的なスピードをさらにあげてラップタイムをまとめる必要があると感じたのですが、その目標は達成したように思えます。もう1台は同じような結果は得られませんでしたが、6番グリッドからでも充分に優勝は狙えます」。

ジャンマリア・ブルーニ(ポルシェ911RSR、#91):「すべてが機械仕掛けのように順調でした。チームが完璧に仕上げた911RSRで予選に臨み、あとは我々ドライバーが車のポテンシャル引き出すだけでした。最高のポジションからスタートできるので、自信を持って6時間を戦います」。

リヒャルト・リーツ(ポルシェ911RSR、#91):「フリープラクティスで予選に最適なセットアップを見つけて、ポールポジションという最高の結果を得ました。今から決勝に向けて車を仕上げます。今日の予選と同様、6時間レースに適したセットが見つかることを望んでいます。シルバーストーンでの勝利の後、富士でポールポジションを獲得し、これ以上ない素晴らしいシーズンのスタートが切れました」。

ケヴィン・エストル(ポルシェ911RSR、#92):「車のバランスは悪くなかったのですが、少しだけスピードが足りませんでした。チームメイトが取った戦略の方が上手くいったようです。望んだ予選結果ではありませんが、決勝ではチャンスがあると期待しています」。

ミカエル・クリステンセン(ポルシェ911RSR、#92):「追加のアタックラップは3コーナーまで上手く行っていましたが、次のコーナーでワイドに膨らみリヤをヒットしてしまいました。メカニックの余計な仕事を増やしてしまい申し訳なく感じています。しかしモータースポーツでは時折起こってしまうことと、気持ちを切り替えます」。

2019/10/5